田舎館村出身の画家田澤茂さん(神奈川県藤沢市在住)がこのほど、東京・銀座の文藝春秋画廊で三年ぶりの油彩展を開催した。

 民話を題材にした約五十点を展示。130号の大作のうち「赤の雷風」は、真っ赤な風を豪快なタッチで表現し、顔料を幾重にも塗り重ねて立体感をつけた。「黒不動の風」は無数の地蔵をきめ細かく描き、幻想的な雰囲気を醸し出した。

 「雷風は現代の世の中の乱れ。絵は時代を表現するものだが、現代社会はモラルが低下している」と指摘。作品は抽象的だが、風刺を交えて描いているという。多くの作品に地蔵が登場するが「幼いころ、金木町の地蔵を見て感動した。何よりも心が落ち着く存在だ」と語った。