田子(たっこ)町は青森県の最南端(さいなんたん)の町です。ニンニクが有名なせいか、町の形もニンニクに似(に)ている気がします。自然が豊(ゆた)かで、美しい四季を感じる町です。
こんな町に一つの伝説があります。町東側の下(しも)田子にある真清田(ますみだ)神社は、平安(へいあん)時代初めころ、征夷(せいい)大将軍(たいしょうぐん)の坂上(さかのうえの)田村麻呂(たむらまろ)が、この地を訪れて建てたというのです。でも伝説は本当かどうか分からないので、インターネットや資料(しりょう)で調べたところ、東北各地に同様の伝説が残されていました。また「田村麻呂は岩手(いわて)までしか来ていない」という記事もありました。推測(すいそく)するに、田子町の神社もきっと伝説の一つなのです。
真清田神社に足を運びました。説明文の板には「大同(だいどう)二年(八〇七)田村麻呂将軍の建立(こんりゅう)によるものとの伝説がある」と記されています。奥(おく)に進むと、社が見えてきました。とても古く、長い歴史を感じさせる、立派(りっぱ)で威圧感(いあつかん)のあるものでした。
この地に田村麻呂が訪れたのかどうかは分かりませんが、「本当なら、とてもロマンがあるな」というワクワク感がありました。
僕(ぼく)の学校の校歌に「征夷将軍田村麻呂 駒(こま)をとどめし真清田の」という歌詞(かし)があります。今はその歌詞の意味と町の長い歴史をかみしめながら歌っています。
僕は歴史に興味(きょうみ)があり、調べたり、見たり、聞いたりするのが大好きです。
まだまだ田子町には、いろいろな歴史や言い伝えなどがあるので、これからも調べていきたいと思います。