日本の書道界をリードした故鈴木翠軒(1889~1976年)の生誕120年を記念した「万葉千首展」が8日まで、東京・上野の日本藝術院で開かれている。翠軒のかな書1000点が一堂に公開されたのは初めて。翠軒の弟子だった千紫会会長の石澤桐雨さん(青森市)らが同院に働き掛けて実現した。

 日本藝術院が特定の作家の展覧会を開催するのは、各芸術分野を通じて初めてで「画期的な出来事」(石澤さん)という。

 作品はいずれもカラーの和紙に淡い墨を使った流麗な筆致。訪れた人は叙情的な書に見入っていた。10年がかりで実現させた石澤さんは「長年の夢がかなって本当にうれしい」と語った。