本県の海岸風景に魅せられ、この10年余り、津軽半島、下北半島に通い写真を撮り続けた飯田祐弘(すけひろ)さん(80)=千葉県在住=。昨年、刊行した写真集「遠い海鳴り」はその集大成だ。65点ほどを選りすぐり、東京・銀座のギャラリーで初の個展を開いた。

 地面に広げられた漁網、手袋が干してある船屋、吹雪の中で停泊する漁船-。「集落に暮らす人々の息づかいが伝わる写真を撮りたい」と話すが、「見る人がそれぞれ感じてくれれば」と、あえて人物は写し込まない。「やはり北の寒い地方に魅力を感じる。また行きたい。行くたびに違う表情がある」