1月15日放送された将棋のプロ棋戦「第27期銀河戦」(囲碁・将棋チャンネル主催)の本戦Gブロック4回戦で、アマチュア枠で出場している木村孝太郎アマ五段(青森東高出、立命館大1年)がプロ棋士の長沼洋七段と対戦した。118手目、後手長沼七段の反則(二歩)で木村五段が勝利し5回戦に進出、県勢アマのプロ公式戦連勝記録を4に伸ばした。5回戦は増田康宏六段と対戦する。
 銀河戦のアマチュア枠は第9期から設けられており、アマ選手の連勝記録は同期の瀬川晶司アマ(現プロ六段)の7。瀬川アマは第13期にも6連勝しており、木村五段の4連勝はそれらに次ぐ記録となった。
 対局は長沼七段の三間飛車穴熊に対し、木村五段が左美濃から穴熊に組み替えて相穴熊戦となった。木村五段は角頭への攻撃でペースをつかんだが、攻めの甘さを突かれ飛車交換から不利な形勢に。しかし終盤、竜を切る迫力ある寄せをきっかけに逆転し、その後も正確な寄せを続けて勝利がほぼ間違いない状況に持ち込んだ。秒読みの中、長沼七段が詰みを防ぐために打った歩が二歩の反則となり、勝負が決まった。
 木村五段は「自分の持ち味は終盤。中盤までは相手にうまく指されたが、あまり離されずに終盤に持ち込めたのが良かった」と振り返り、増田六段との次戦について「若手プロ棋士の注目株で今までで一番強いが、勝てば決勝トーナメント進出も見える大一番なので、勝ちを目指したい」と意気込みを語った。
 今期はAブロックの折田翔吾アマも4連勝しているが、県将棋連盟の奈良岡実師範は「瀬川さんも折田さんも(プロに最も近い)奨励会三段リーグ出身者で、木村五段のような純粋なアマ選手の4連勝は破格の成績。4回戦の寄せの手順はかなり正確でプロレベルの手だったと思う」と評価。「増田六段は将来の名人候補といわれる強敵だが、悔いのないよう自分の力を出してほしい」と話した。