■ 鍼灸師/伊藤麻美さん・青森市 (2012年10月16日掲載)

筋肉の凝りなどを確認し、はりを打つ伊藤さん
 

 中国から伝わった医療技術(いりょうぎじゅつ)、はり(鍼)やきゅう(灸)を使って治療(ちりょう)を行う「はり師(し)」、「きゅう師」。一般的(いっぱんてき)には二つを合わせて「鍼灸師(しんきゅうし)」と呼(よ)ぶことが多いです。青森市にある「ふじや接骨院(せっこついん)」で働く伊藤麻美(いとうあさみ)さん(25)も鍼灸師の一人。凝(こ)り固まった筋肉(きんにく)をはりやきゅうでほぐし、体のバランスを整えます。

 はり治療は、痛(いた)かったり、調子の良くない部分を指で触(さわ)って確(たし)かめ、ストローのような筒(つつ)の中に細いはりを入れて、トントンとはじきながら打ちます。

 「はりを打つと言っても、とても細いはりなので、見た目には痛そうですが、ほとんど痛みはないんですよ」と伊藤さん。体の痛い部分だけでなく、その痛みの原因(げんいん)を作っている部分にもはりを打つことがあります。

 はりで十分に凝りがほぐれない場合などは、きゅうも用います。きゅうとはよもぎを乾燥(かんそう)させて取り出した繊維(せんい)を、皮膚(ひふ)の上に乗せて火を付け、温める治療法です。

 伊藤さんがはりやきゅうに興味(きょうみ)を持ったのは小学生のとき。「実家が農家で、時々来ていた獣医(じゅうい)さんが牛に鍼灸の治療を施(ほどこ)していると親に聞いて、興味を持ちました」。高校を卒業した後、3年間専門学校(せんもんがっこう)に通い、鍼灸師になりました。

 現在(げんざい)、鍼灸師4年目の伊藤さんですが「不調の原因をつきとめ、確かな治療をするには、体全体について幅(はば)広い知識(ちしき)が必要で、日々の勉強が不可欠(ふかけつ)」と話します。

 この仕事のやりがいは、症状(しょうじょう)が改善(かいぜん)して患者(かんじゃ)さんに感謝(かんしゃ)されること。「動かなかったところが動かせるようになったり、痛みが消えたと言って喜んでもらえたりしたときはうれしいです」

 「体力のいる仕事ですが、奥(おく)が深くて面白い仕事ですよ」と笑顔で話してくれました。


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