東京で3度目のライブを成功させたりんご娘=6日、東京都渋谷区のライブハウス「代官山LOOP」

 「胸を張って、青森に帰ります」。満員の150人以上を集め大盛況だった6日の東京・代官山LOOPでのライブ。終了後、りんご娘リーダーの王林さんは、言葉通り堂々と胸を張った。昨秋の2回に続く、同ライブハウス3回目の公演は成功。“青森産直”のパフォーマンスは、中央でもファンを魅了する。

 5日から6日は超過密スケジュールだった。5日午前9時から青森市のサンロード青森にリハーサル入りし、正午から青森県警の「110番の日」イベントをこなした後、CDを扱っている書店にあいさつ。大雪で大幅に遅れた夜の青森空港便で上京し、都内のホテルに入ったのは午前0時前。部屋で事前にファンに渡すサインなどの準備をこなした後に就寝し、翌午前9時前には会場入り、リハーサル。正午からのステージに臨んだ。

 「みなさん、明けましておめでとうございます!」。リーダー王林さんのマイクパフォーマンスに満場が沸いた。3月19日に発売する3枚目のアルバム「FOURs(フォース)」に収録する新曲「リンゴのうた」からスタートし、アンコール2曲も含め13曲を披露。王林さんは自身のテレビ出演に触れ「私を入り口に、りんご娘のことを知ってもらえてうれしい。みなさんともっともっと大きくなりたい」と、とうとうと決意表明した後、最後に「ぜんぶブログに書いてあるので読んでください!」。会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

 ファンの中には青森県関係者の姿もあった。田舎館村出身で都内の小学校で給食の調理師を務めている工藤唯史(ゆいみ)さん(28)は、昨年11月、1月とも足を運んだ。都会で暮らしながら、地元のアイドルに大きく期待している。「りんご娘のように、私も青森のいいところを多くの人たちに勧めたいと思っている」と、職場の同僚を誘って応援に。4人のトークに「スタイリッシュな曲調と、親しみやすいキャラクターとのギャップにはやられてしまう。広く知ってもらえさえすれば、きっと全国的にもヒットすると思う」。ステージでメンバーたちが話す津軽弁に懐かしそうに聞き入っていた。

 11月のライブには、元ABA青森朝日放送アナウンサーで、テレビ埼玉など首都圏でフリーとして活躍している落合由佳さん(30)が訪れていた。4人と落合さんは、ABAの土曜朝の情報番組「ハッピィ」で共演。落合さんが青森を去ることになった2017年春、りんご娘は、ちょうど同じころに発表したばかりの新曲で、夢を追い求めて都会に飛び出していく女性の輝きを歌った「RINGOSTAR」で落合さんを送り出した。

 落合さんは4人を笑顔で見守りながら「先輩たちが少しずつつないできたものが花開いている。今が大事な時期。その花を、より大きなものにしていってほしい」と願いを込めた。

 LOOPのプロデューサー能代飛鳥さん(32)は「楽曲がいいし、4人の個性も際立っている。彼女たちはステージで、ライブに千人集めてみたいと話していたが、いつかそういう景色が見られる日が来ると思う」と高く評価していた。