ジョナゴールドさんが起用されている代々木ゼミナールのウェブページ。その優しいたたずまいが、広告代理店のディレクターに高く評価された(提供・代々木ゼミナール)

 りんご娘は、「農業活性化」というグループの明快なコンセプトや、その清新なイメージが高く評価され、企業のCMなどにも多数起用されている。

 地元で長年親しまれているのは「スタミナ源たれ」のテレビ・ラジオCM。彼女たちの代表曲の一つ「だびょん」の替え歌「リンゴとニンニク出会って~」のフレーズがお茶の間でおなじみだ。

 「源たれ」を製造販売する上北農産加工(本店十和田市)、上北農産商事(本社弘前市)の成田正義社長は「作り込んだ気配が感じられない、自然体なところがりんご娘の魅力。県産のスーパー素材のリンゴとニンニクを使った製品をアピールしてもらうのは彼女たちしかなかった」と強調する。

 昨年8月に19枚目のシングル「JETGIRL」を発売した縁で、同月、青森空港のアンバサダーにも就任した。青森空港ビルの林哲夫社長は「タレントとのタイアップは空港としても初の試み。ただ単に有名人だからということではなく、地元を拠点に地元を売り込んでいる人たちであるだけに、双方にPR効果があると思う」と期待を込める。

 テレビCMがある、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア経営・丹藤(本社弘前市)の丹藤昭文社長は「自分たちの向上を地域の発展につなげていこうという彼女たちの思いが、私たちの企業理念と一致している。かわいいだけのタレントならいくらでもいるが、りんご娘は常に“文武両道”でしっかりしている」。

 中央の企業も4人に注目する。大手予備校の代々木ゼミナールは、ジョナゴールドさんを各種広告のイメージキャラクターに採用。制服やトレーニングウエア姿のジョナゴールドさんに、大学受験に向かう高校生の思いを代弁させている。ジョナゴールドさんは、進路選択に揺れる高校生と家族の心理を描いた映画「君は笑う」に主演していることもあり、的中の役どころと言えそうだ。

 担当した広告代理店アサツーディ・ケイのクリエイティブディレクター米澤克雄さんは「受験生を応援することは、なかなか難しい。頑張れといっても負担やストレスになる。その難問の答えがジョナゴールドさんのたたずまいだった」と起用の経緯を説明。

 「優しく、人に何かを押しつけようとしない雰囲気をまとった彼女が、不安と向き合い挑んでいく。その姿には『自分もやろう』という気持ちを起こさせる力があった」と、米澤さんはジョナゴールドさんのタレント性を評する。

 王林さん、ときさんと、りんご娘の姉妹ユニット「アルプスおとめ」の清野さんは、大手衣料品製造販売ジーユーの「GU CHANGE」というキャンペーンのウェブ動画コンテンツに出演している。岩木山を望むリンゴ園で、3人が中綿アウターを着て、音楽に合わせて軽快なリズムで踊っている。

 同社の広報担当者は「ご当地アイドルの中でも、王林さんを中心に、りんご娘が話題になっていたのがお願いしたきっかけ。青森の皆さんはもちろん、あらゆる地方の方々に関心を持ってもらえれば」と話している。