中学(ちゅうがく)生相撲(せいすもう)の女王が田子町(たっこまち)にいます。田子中学校3年生・鳥井本聖奈(とりいもとせな)さん(15)は8月、岐阜県郡(ぎふけんぐ)上市(じょうし)で開かれた全日本女子相撲郡上大会で中学生の部重量級と無差別級で2冠(かん)を達成しました。
聖奈さんは田子小学校1年生の時、校内相撲大会で男子に交じって優勝(ゆうしょう)。三戸郡(さんのへぐん)大会、県大会と勝ち続けて相撲の面白さを知り、当時小学校3年生だった姉の茉奈美(まなみ)さん(現在(げんざい)・三本木(さんぼんぎ)農業(のうぎょう)高校2年生)と一緒(いっしょ)に、父親・豊(ゆたか)さん(40)の指導(しどう)を受けるようになりました。
「得意な形は左差し。寄(よ)り切りで勝つのが好き」と、聖奈さんはあどけない笑顔で話しますが、相撲部の土俵(どひょう)で練習する表情(ひょうじょう)は真剣(しんけん)そのもの。四股踏(しこふ)み、すり足、監督(かんとく)の柳田(やなぎだ)嘉彦(よしひこ)教諭(きょうゆ)へのぶつかりげいこなど、連日約2時間の練習で激(はげ)しく動き、汗(あせ)が噴(ふ)き出します。
10月14日には、佐賀県唐津市(さがけんからつし)で開かれる全日本女子相撲選手権(せんしゅけん)大会に出場します。27日には香港(ホンコン)で行われる中学・高校生の世界ジュニア女子相撲選手権大会にも参加します。
「外国人選手は力が強いイメージがある。大舞台(ぶたい)で恥(はじ)をかかないように全力で戦って、いい成績(せいせき)を残したい」と抱負(ほうふ)を語り「どこの高校に進むか決めていませんが、高校でも相撲を続けます」ときっぱり。
小学校時代から同学年の鯵ケ沢(あじがさわ)中学校3年生・今日和(こんひより)さんがライバル。「小学4年生までは負け続き。体格(たいかく)が良くなり、腰(こし)を低くしたら投げられなくなって、勝つようになった」と成長ぶりを自己分析(じこぶんせき)。「ケーキやお菓子(かし)は食べない。白いご飯が大好きなんで」とほほえんでいました。