街はきのこ雲に覆われ、一瞬で姿を消した。1945年8月6日、田中正司さん(95)=青森市在住=は、米軍が原爆を投下した広島市にいた。命を失っていく人々の姿や焼け跡の光景は、77年たった今も鮮明に思い出せる。古里で長年にわたって被爆体験の語り部を務め、核兵器廃絶を呼びかける活動に携わってきた。「私たちの運動が、核兵器を使わせないという抑止力になっている」。そう信じ、被爆者の思いが若者たち、さらにその先へとつながっていくよう願う。
2022年8月6日
ヒバクシャ 核の抑止に/広島の体験語る
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