青森県は5日、県内で新たに1452人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。検査せず症状などから医師が感染したと判断する「みなし陽性」42人も含めた感染者数は1494人。2人の死亡も明らかにした。上十三保健医療圏の病床使用率は90%台に達している。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「上十三の使用率はほぼ100%と考えたほうがいい状況」と説明し、医療提供体制の圧迫に警戒感を示した。

 検査で陽性が判明した1452人のうち、弘前保健所管内は424人で過去最多を更新した。ほかに、青森市291人、八戸市280人、上十三保健所管内141人、三戸地方保健所管内109人、五所川原保健所管内102人、むつ保健所管内66人、東地方保健所管内30人、県外9人。8割近くの1154人は感染経路が分かっていない。

 県が死亡を公表した2人のうち、1人は三戸地方保健所管内の80代以上男性で、死因は新型コロナ感染症以外の疾患だった。もう1人は遺族の意向で居住地や年代など詳細が非公表。県内の感染者の死亡は、みなし陽性の1人も含めて累計149人となった。

 新たなクラスター(感染者集団)は、むつ保健所管内の入所型高齢者施設で発生した。利用者または従業員の30~80代以上男女15人が感染した。

 入院者数は前日から1人減り252人、県の確保病床452床に対する使用率は55.8%に下がった。2次保健医療圏別では、西北五圏域の70%台、津軽圏域(弘前保健所管内)の60%台も高水準にある。八戸圏域(八戸市、三戸地方保健所管内)は40%台で、一時期に比べ低くなっている。

 上十三圏域は、他圏域との入院調整が始まっている。大西医師は「上十三圏域の病床使用率はすぐには改善しない。感染が多い状況が続く限り、医療の逼迫(ひっぱく)が現実の物になってくる」と話した。