鶴田町の胡桃舘(くるみだて)小学校の6年生児童9人が、学校創立(そうりつ)140周年を記念して、校名にちなんだ「クルミクッキー」を同町の道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」で製作(せいさく)しました。
同校は1878(明治11)年の創立で、2020年に町内の6小学校統合(とうごう)に伴(ともな)い閉校(へいこう)します。創立140周年記念事業として、校庭のクルミの木から収穫(しゅうかく)した実を使ったクッキー作りを企画(きかく)しました。
児童たちは、あるじゃの従業員(じゅうぎょういん)成田(なりた)学史(さとふみ)さん(40)がミキサーでバターや卵(たまご)を混(ま)ぜる作業を見学。その後、クルミを練り込(こ)んだ生地(きじ)を100グラムちょうどに分ける作業を体験し「難(むずか)しい」「多すぎた」と苦戦しながらも、徐々(じょじょ)にコツをつかんでいきました。丸くこねた生地70個(こ)は、のし棒(ぼう)で丁寧(ていねい)に引き延(の)ばされてオーブンへ。児童たちは、こんがりと焼き上がった直径約10センチのクッキーを試食し、出来栄(できば)えに満足げでした。
クッキーは11月下旬に同校で行われた地域(ちいき)住民向けのイベントで児童たちが販売(はんばい)しました。クッキーの包装(ほうそう)袋(ぶくろ)には、児童が考案したクルミの妖精(ようせい)「くるみん」を印刷したシールを貼(は)り、胡桃舘小のクルミをPRしました。
「くるみん」のデザインを考えた工藤(くどう)桜(さくら)さん(12)は「生地をちぎって丸くするのが楽しかった」と話していました。