10日連続で100人以上の新型コロナウイルスの陽性者が確認されている青森県八戸市の現状について、八戸市立市民病院の今明秀院長は「子どもから、同居している家族に感染し、家族の職場などで広がるケースが目立つ。オミクロンは感染力が強く、感染拡大抑え込みが難しくなっている」と説明。「発熱など風邪症状が出たら学校や仕事を休むことが大切」と強調した。

 八戸市では6月29日から10日連続で感染者が100人を超え、7日は164人と過去2番目の多さとなった。

 「ワクチン効果が小さくなったことや、小児の無症状感染者が増えていることが背景にある」と今院長。「オミクロン株は感染力が強く、速い。濃厚接触者に濃厚接触した人にも陽性反応が出る」と説明する。成人の感染者は40・50代が多く、感染経路不明が約3割という。

 高齢者施設では、無症状の陽性職員から、抗体が下がった高齢者に感染し、クラスター(感染者集団)が発生しているが、ワクチンを接種しているため、重症度は低いという。

 無症状の陽性小児がどれぐらいいるか把握できない現状で、家庭内感染を完全に防ぐことは難しい-とし、今後さらに県内で感染が広がる可能性があると話した。

 現在、陽性者に対する対応は保健所で決めているが「保健所が“信号機”の役割を担うルールから、国民が体調を見極め、自らの行動にブレーキをかけるルールに変えるべき」とし「症状が出たら、速やかに学校や仕事を休むことが大事。オミクロンは死亡率・入院率が低く、無症状か軽い発熱だけで済む。風邪・インフルエンザと同様の対応を取る段階に来ているのでないか」との見方を示した。