日本釣振興会(つりしんこうかい)青森支部(しぶ)(日釣振(にっちょうしん))は10月21日、青森市の堤川河口(つつみがわかこう)公園周辺で、ゴミ拾いとマコガレイの稚魚(ちぎょ)放流を行いました。秋晴れの下、親子連れら約35人が参加し、公園などをくまなく歩き回りながら、タバコのすいがらやペットボトルなどを拾い集めていました。
「ママ、これも捨(す)てる」「ゴミぶくろ、いっぱいじゃん!」。参加した子どもたちは公園や道路の草むらから次々とゴミを発見。空きかん、コンビニ弁当(べんとう)の容器(ようき)、紙切れや網(あみ)などいろんなゴミを集めました。
釣(つ)りを広める活動をしている日釣振は、10月の第3日曜日を「水辺感謝(かんしゃ)の日」と決め、全国で清掃(せいそう)活動をしています。青森支部も毎年、県内の海や川でゴミ拾い、稚魚放流を行っています。
今年は堤川河口などでマコガレイの稚魚計3千匹(びき)を放流。川にそってならんだ子どもたちが「大きくなってね」と声を掛(か)けながら、稚魚を川に放しました。家族で放流に参加した佐々木汐(しお)ちゃん(5)は「お魚はツルツルしていて、気持ちよかった」と笑顔(えがお)。父親の亮(あきら)さんが「またやってみたい?」と聞くと力強くうなずいていました。
日釣振青森支部顧問(こもん)の丹藤公彦(たんどうきみひこ)さん(66)によると「何年か前は、軽トラックに積みきれないくらいゴミがあったが、今年は荷台の半分くらい」。丹藤さんは「毎年清掃することで、ゴミの捨て方に気を付ける人がふえていると思う。これが続けばいいですね」と話しました。