当選が決まり万歳三唱する戸田氏。左は妻厚子さん=12日午後9時18分、六ケ所村尾駮の事務所

 任期満了に伴う六ケ所村長選は12日投票が行われ、即日開票の結果、核燃料サイクル事業の推進を掲げた無所属の現職戸田衛氏(75)が4773票を獲得し、サイクル反対を訴えた元三沢市議で無所属の新人山田清彦氏(65)=同市=に4527票の大差をつけて3選を果たした。投票率は60.05%で、2018年の前回村長選を2.23ポイント下回り、東奥日報の調べでは過去最低となった。

 戸田氏は1次産業振興や学校整備など2期8年の実績を強調し「国策の核燃サイクルへの協力を継続する。村とサイクル施設の共存共栄を進める」と主張。全村議18人の支持を取り付け、村内に立地するサイクル関連企業も支援するなど盤石な態勢を築き、終始優位に立った。

 同村尾駮の事務所には午後9時15分ごろ、当選確実の情報が伝わり、詰めかけた支持者から拍手が起こった。戸田氏は「村内に核燃サイクル、国際核融合エネルギー研究などの施設がある環境を生かし、科学技術都市の形成を図っていく。選挙戦で示した公約は、地域に入ってさまざまな意見を聞きながら、実現に取り組む」と述べた。

 山田氏は共産、社民の支援を受け、県内外の反原発・反核燃関係者らが草の根選挙を展開したが、前回選挙で反核燃候補が獲得した323票を77票下回る246票にとどまった。

 山田氏は同村泊の事務所で「前回の得票に届かず、申し訳ない。力不足だった」と敗戦の弁。「村民、県民に再処理事業が抱える問題を深刻に捉えてほしい。今後も村内で危機感を訴えていく」と述べた。

【開票結果】(選管最終)
当選 4,773 戸田 衛 75 無現
    246 山田清彦 65 無新
      (法定得票数未満、供託金没収)
▽有権者数  8,418 
▽投票率   60.05%
▽投票者数  5,055 
▽有効    5,019 
▽無効     36