今年で画業55年を迎えた青森市の洋画家張山田鶴子さん(79)が、画業の集大成となる「張山田鶴子 画集」を刊行した。これまで示現会展や日展に出品した油彩の大作を中心とした125点のほか、自身の人生を振り返った年譜も収録。「愛」を描き続けた張山さんの歩みが詰まった一冊となっている。

  張山さんは1942年、旧平舘村(現外ケ浜町)生まれ。25歳の時に画壇を代表する洋画家・奈良岡正夫(弘前市出身)に師事し、家族愛や郷愁などをテーマに創作活動を続けてきた。油彩の大作を収録した画集は今回が初めてで、冒頭に「縁ありし方々へ感謝の想いをこめて」と記した。第69回示現会展で最高賞の文部科学大臣賞を受賞した「家族」(2016年)をはじめとする夜店シリーズや、示現会展初出品で入選した「網」(1967年)、日展初入選の「恭ちゃん」(81年)などを掲載。花の油彩や風景を描いた水彩画もちりばめている。
 自身のエッセーや、養護学校の教員時代に担当した生徒が書いた詩4編など、張山さんが「人生の1ページ」と語る作品以外の要素も盛り込んだ。張山さんは「画集を見てくれた方々が、少しでもホッとした気持ちになってくれればありがたい」と話した。画集刊行を記念し、17~26日には青森市の東奥日報新町ビル3階New’sホールで、「はりやまたづ子展 ~郷愁・慈愛・花頌美(はなしょうび)~」(入場無料)が開かれる。
 画集の問い合わせはアトリエ「ふろーら」(電話017・734・6108)へ。