水族館にいる魚や動物たちが夜、どのように過(す)ごしているか知っていますか。青森市の浅虫(あさむし)水族館で7日、「水族館に泊まろう」というイベントが開かれました。たくさんの親子連れが参加し、普段(ふだん)は見ることができない魚や動物たちの様子を観察しました。
魚たちの様子を知るため、各自寝袋(ねぶくろ)を持参し、夜は水槽(すいそう)のすぐそばで寝(ね)ました。寝る場所は抽選(ちゅうせん)で決めます。1番人気はトンネル水槽。イルカやラッコ、アザラシの近くも人気でした。
トンネル水槽の場所を当てたのは、小山内瑛平(おさないえいた)君(八戸・鮫(さめ)小1年)。水槽の明かりが消えて、幻想的(げんそうてき)な雰囲気(ふんいき)の中、頭上を大きなエイが通ると思わずにっこり。「明かりが消えた夜の水族館は、昼とは違(ちが)う魚たちの様子が観察できて面白い」と話しました。
神恒乃介(じんこうのすけ)君(青森・筒井(つつい)小3年)と、弟の登九郎(とうくろう)君(同1年)はイルカ館で眠(ねむ)りました。家族と一緒(いっしょ)に大きな水槽の目の前に寝袋を敷(し)き、じっくりイルカを観察。就寝(しゅうしん)時間まで水槽にぴったり顔を近づけては、イルカが近づくたびに大はしゃぎ。
人なつっこく好奇心(こうきしん)旺盛(おうせい)なイルカ、優(やさ)しくおっとりしているイルカなど、それぞれ性格(せいかく)が違うことや、寝るときは浮(う)かんだまま眠ることが分かったそうです。
二人が眠る頃(ころ)には、3頭のイルカをすぐに見分けられるほどになりました。「このイベントには何回か家族で参加しているけど、とても楽しくて大好き」とうれしそう。
子どもに付き添(そ)っていたお父さんやお母さんたちは「疑問(ぎもん)に思ったことをどんどん質問(しつもん)したり、なんでだろうと考えたりすることは大事。これを機会にそういう姿勢(しせい)が身についてくれるとうれしいですね」と話していました。