みんなが住んでいる青森県。東は太平洋、西は日本海、そして北は陸奥湾(むつわん)、津軽(つがる)海峡(かいきょう)…と海に囲まれています。その海でとれる食べ物と言えば魚です。実は青森市が全国で一番多く魚や貝を買って食べているんだって。おいしい魚がいっぱいとれるからかな。
国の調査(ちょうさ)によると、1家族が1年間に購入(こうにゅう)する鮮魚(せんぎょ)や貝類の数量(グラム)を調べたら、全国主要51都市の中で、青森市が魚も貝も一番多く買っていることが分かりました。魚については2位が鳥取市、3位が富山(とやま)市。貝は2位松江(まつえ)市(島根(しまね)県)、3位甲府(こうふ)市(山梨(やまなし)県)でした。
では、青森市の家族は、どんな魚を多く買って食べているのでしょう。サケ、サンマ、イカが全国1位、カレイは全国2位でした。購入金額(きんがく)でも、サケはトップで、イカは2位、サンマとカレイは3位でした。
一方、ブリの購入数量は38位、アジは36位とともに低く、「大間産」など、全国的に有名なマグロも22位と、おもったほど買われていないことが分かりました。さしみの盛(も)り合わせも鳥取(とっとり)市、高知(こうち)市に次いでビリから3番目でした。
貝はどうでしょうか。ホタテ貝は数量、金額ともに全国1位でした。シジミはともに3位。ところが同じ貝でもアサリは数量、金額ともに全国最下位、ちょっとびっくりですね。カキも数量、金額ともに45位と低い結果でした。
魚や貝に詳(くわ)しい青森県漁業協同組合連合会の業務部長田中和芳(たなかかずよし)さん(56)は「太平洋、日本海、津軽海峡、陸奥湾。これだけ海に囲まれた恵(めぐ)まれた所は他にありません。また津軽平野があり、お米がいっぱいとれます。おいしいご飯とおいしいお魚。青森県には昔から魚を食べる食文化が根付いています」と話しています。
そして、魚や貝がおいしい理由について「八甲田(はっこうだ)や白神山地(しらかみさんち)など、山から栄養たっぷりの水が陸奥湾や日本海に流れてくるからです」と説明。「魚や貝はヘルシーだし、勉強にも効果(こうか)があることが分かっています。家族みんなで、ぜひおいしい魚や貝をいっぱい食べてください」とPRしています。