その国に世界遺産がいくつあるかも評価項目になっているので、青森市の三内丸山遺跡など縄文遺跡群や白神山地を有する本県にとっても誇りだろう。2021年版の旅行・観光開発ランキングで、日本が初めてトップに立った。117の国・地域の中で、観光の魅力度世界一である。

 スイスのシンクタンク「世界経済フォーラム」が先ごろ発表した。自然や文化の観光資源のほか、交通インフラ、治安、病床数、飲料水など評価項目は112もあり、総合力の評価である。コロナ禍で観光は大打撃を受けているが、これからの浮揚に向かって追い風になればと願う。

 政府はきょうから新型コロナの水際対策を緩和し、入国者数の上限を1日1万人から2万人に引き上げた。10日からは、外国人観光客の受け入れを約2年ぶりに再開する。

 観光地のにぎわい復活へ前進が期待される一方、日本で定着した感染対策が訪日客にも徹底できるかどうか、やはり気がかりだ。当面は添乗員同行のツアー客限定なので、旅程の管理を含めて対応しやすいと政府は説明するが、受け入れる側でも、マスクや消毒などを求める接し方を想定し、トラブル防止へ備えたいはずだ。

 先のランキングは2年に1度発表され、評価項目は以前より増えた。審査にコロナ時代の「おもてなし力」が加わるかも。また世界一へ、足元から取り組みたい。