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小川原湖産の貴重な「うな重」を提供する沼山さん=地図(1)

 道の駅おがわら湖から600メートルほど南の高台に、うな重や会席料理などが人気の「四季旬菜 きんいち」がある。ウナギ漁は9月で終わっているため、社長の沼山欽一さん(63)にお願いして特別に小川原湖産のうな重を用意してもらった(他の国産物は年中食べられる)。沼山さんは「漁開始の6月は1人前6千円で出したが、浜値が1キロ2万円ほどまで上がり、最後は1人前8千円にした。それでも原価ぎりぎり」と言う。京都御所前の一流料亭で腕を磨いた沼山さんのうな重は、ウナギのうまさを凝縮したような逸品だ。

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東北町のスッポンの知名度向上に尽力する和田さん=地図(2)

 ウナギの次はスッポン。東北町の東北すっぽんファームが飼育するスッポンは都内の一流店で好評。住宅地を歩き、その鍋を都内の半分ほどの料金で味わえる料理店「和幸」に行った。

 社長の和田富雄さん(62)は「植物性泉の湯を掛け流して育てたので臭みがない。身が厚くてコラーゲンも多く素晴らしい素材」と話す。「すっぽん鍋」はしょうゆ味で2人前(7560円)と4人前(1万5120円)の2種類。スープで作るおじやも格別だった。

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シラウオ(左)の活魚化の第一人者・蛯名さんとシラウオ、ワカサギの天ぷら=地図(3)

 高級魚のシラウオを味わうため、北西に向かう。居酒屋レストラン「えび蔵」社長の蛯名正直さん(68)は水揚げ直後に死ぬシラウオの生態を研究。日本で初めて活魚(かつぎょ)にして躍り食いできる技術を確立した。

 メニューは「白魚(しらうお)の躍り食い」(11~3月、800円で要予約)、「白魚づくし」(刺し身、天ぷら、卵とじ、躍り食いなど。2600円)があり、天ぷら定食(1080円)もシラウオとワカサギにすることができる。天ぷらはやわらかく上品な味わい。「東京の隅田川では絶滅したので、こちらから毎年輸送して放流している。今年もやるよ」と蛯名さんは胸を張る。

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シジミの競りで活気づく小川原湖漁協の卸売魚市場=地図(4)

 小川原湖と言えば漁獲量全国3位のシジミが有名。そこで町役場本庁舎や青い森鉄道上北町駅の前を通り湖畔へ。小川原湖漁協の卸売魚市場では競りが行われていた。シジミは茨城県の産地で取れすぎて、全国的に安値傾向。同市場の沼田広樹課長(53)は、安値の影響で漁師の出荷は少なめと話す一方、「小川原湖のシジミは大粒なので汁だけでなく身も楽しんでほしい」と笑顔でPRした。

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蛯名さんの作るパンは人気上昇中=地図(5)

 湖畔にたたずむ伝説の玉代姫・勝世姫の像を眺めながら進み、道の駅おがわら湖に到着。玄関前で車で販売する「ベーカリー Chakkoi(ちゃっこい)」をのぞく。店主の蛯名麻野さん(42)は「地元で開業するため東京のいろいろなパン屋で10年間働いた。揚げたて長芋(ながいも)入りカレーパンや揚げあんぱんが人気で土日・祝日限定のアンパンマンも好評」と明るく教えてくれた。

 健康に良く、おいしい物ばかりに出合えた街歩き。この幸せを多くの人に味わってほしい。