目指せ、未来のなでしこジャパン! サッカーのU−13(13歳(さい)以下)日本女子選抜(せんばつ)に青森市の新城(しんじょう)中学校1年・加藤沙梨菜(かとうさりな)さん(13)が選ばれ、6月に中国の南京(なんきん)で開かれた国際(こくさい)大会「AFCガールズトーナメント」に出場しました。大会では、日本が見事優勝(ゆうしょう)。加藤さんは「自分の足りない部分や良い部分が分かった大会。これからもしっかりレベルを上げていきたい」と話しています。
加藤さんは小学2年でサッカーを始め、今は弘前(ひろさき)市の女子サッカーチーム「SHRINE.L.FC(シュライン・レディース・フットボールクラブ)」にMF(ミッドフィルダー)として所属(しょぞく)しています。身長は159センチ。視野が広く、ゲームコントロールが得意なチームの中心的な存在(そんざい)です。
大会では、中国や韓国(かんこく)などアジアの5つの国・地域(ちいき)と対戦しました。日本が戦った5試合のうち、加藤さんは3試合でピッチに立ち、サイドハーフやセンターバックとして奮闘(ふんとう)しました。
チームは4勝1敗の成績(せいせき)で優勝。加藤さんは「優勝したときはうれし泣きしたけれど、試合に出られなかったときは悔(くや)しくて泣きました」「(海外選手との試合では)気持ちで負けなかった反面、もっとフィジカルを強くしなければと思いました」と話し、これからに向けて闘志(とうし)を燃(も)やしています。
加藤さんは学校で学級会長もしています。担任(たんにん)の野呂真奈美(のろまなみ)先生は「やると言ったことはやる子で、弱音も吐(は)きません。しっかりクラスをまとめています」と話してくれました。好きな科目は英語。いつか世界で活躍(かつやく)するために、頑張(がんば)っています。
あこがれの女子選手は、強さと速さを備(そな)えたアメリカのモーガン選手や、なでしこジャパンではキックが正確(せいかく)な宮間(みやま)あや選手、頼(たよ)れる澤穂希(さわほまれ)選手です。男子では海外で活躍する香川真司(かがわしんじ)選手などです。目指すのは、攻撃(こうげき)でも守備(しゅび)でも貢献(こうけん)できる選手です。
「いつか、なでしこジャパンの一員になりたい」と目標を語る加藤さん。この夏のロンドン五輪も“先輩(せんぱい)なでしこ”たちを全力で応援(おうえん)するそうです。