青森県は20日、県内で新たに422人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。むつ保健所管内では過去最多となる78人の感染が明らかになった。八戸市では感染していた80代以上の高齢者1人が死亡した。クラスター(感染者集団)が新たに青森市、八戸市、五所川原保健所管内、むつ保健所管内、上十三保健所管内で各1件、合わせて5件発生した。感染者のうち高齢者が占める割合に上昇傾向がみられる。

 検査で陽性が判明した422人を居住地別にみると、むつ保健所管内以外では青森市92人、弘前保健所管内72人、八戸市60人、上十三保健所管内と三戸地方保健所管内がそれぞれ41人、五所川原保健所管内24人、東地方保健所管内14人。129人の感染経路が分かっていない。検査せず症状などから医師が感染したと判断する「みなし陽性」15人も含めた感染者数は437人となった。

 県や八戸市によると、死亡した同市の高齢者は軽症のため医療機関外で療養していたが、19日に容体が急変。医療機関に搬送されたが、20日に死亡した。県内の感染者の死亡は累計103人となった。

 県は前週に引き続き、県内の感染状況をレベル2(警戒を強化すべきレベル)と評価。判断の参考となる各種指標のうち、1週間の感染者に占める70代以上の割合は9.4%と、2週連続で増加。病床使用率も同様に上昇している。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「高齢者施設のクラスターが影響し、県全体で高齢者の割合が高くなっている。ワクチン接種から時間が経過していることもあり、4回目の接種が重要になるのでは」と説明。むつ管内の状況については「医療提供体制の準備が進んでいたため、圏域内で患者の対応ができている。手が付けられなくなるほどの感染増にはならないのではないか」との見解を示した。