東奥日報 東奥スポーツ賞


第6回東奥スポーツ賞

 第6回東奥スポーツ賞の受賞者は、3団体2個人です。東奥スポーツ大賞は、全国高校野球選手権大会で準優勝、明治神宮野球大会で優勝を果たした、光星学院高校硬式野球部に贈ります。東奥スポーツ賞は、全国高校総体と山口国体で団体、個人計3種目の優勝を達成した青森山田高校女子バドミントン部と、同国体ボウリング少年女子団体で県勢初の優勝を飾った本県チームの力石典子さん(18)=七戸高=と齋藤忍さん(17)=東奥学園、全国中学校スキー大会ノルディック競技で県勢初の2冠に加え、岐阜国体でも少年女子5キロで中学生として初優勝した松舘香奈さん(15)=野辺地中=に贈呈。東奥スポーツ功労賞は、本県フィギュアスケート界で長年、指導者として選手の育成に貢献した小笠原雅子さん(54)に贈ります。

東奥スポーツ大賞
  ▽ 光星野球部
  −夏甲子園、秋神宮、感動ドラマ春再び…

東奥スポーツ賞
  ▽ 山田高女子バドミントン部
  −団体・個人で三つの金
  ▽ スキー距離・松舘香奈さん(野辺地中)
  −世界夢見る期待の星
  ▽ ボウリング少年女子チーム
  −心鍛え国体県勢初V

東奥スポーツ功労賞
  ▽ フィギュア指導・小笠原雅子さん
  −「地元に根差して活動」



■ 夏甲子園、秋神宮、感動ドラマ春再び…
  光星野球部

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夏の甲子園の準決勝・作新学院(栃木)戦を制して県勢42年ぶりの決勝進出を決め、笑顔で応援席へ向かう光星学院ナイン=2011年8月
 昨年8月の第93回全国高校野球選手権大会で県勢42年ぶりの準優勝を果たした。「夏の甲子園」の決勝進出は1969年の三沢高以来。東北勢初の甲子園優勝にあと一歩まで迫り、多くの県民が沸いた。

 大会中は強力打線、堅実な守備、積極的な走塁など膨大な練習量で培った“光星らしさ”が随所で光った。主戦の秋田教良投手は決勝こそ日大三(西東京)打線に打ち崩されたが、強い精神力で何度もピンチをしのいだ。川上竜平主将は3本塁打8打点と活躍、昨秋のプロ野球ドラフト会議でヤクルトから1位指名を受け、プロ入りした。

 一部部員の飲酒が発覚し新チームの始動が遅れたものの、昨年11月の明治神宮野球大会では県勢初の優勝を遂げた。3月21日に開幕する第84回選抜高校野球大会の出場も決まり、甲子園出場は昨春から3大会連続。金沢成奉前監督時代から合わせて春6回夏5回、通算11回目の甲子園の舞台に立つ。

 新体制は田村龍弘主将、北條史也遊撃手ら昨年春夏の甲子園を経験した選手がチームをけん引。主戦の金沢湧紀投手は八戸市出身で、神宮大会準決勝の鳥取城北(鳥取)戦で13奪三振し、同大会では2005年の田中将大投手(駒大苫小牧、現楽天)らに並ぶ快投を見せた。

 仲井宗基監督は「まだ完成形ではないが少しずつ成長しており、粘り強さも出てきた」と現チームを評価。東北中の悲願である「甲子園優勝」をつかむため、日々たゆまぬ努力を重ねている。





■ 団体・個人で三つの金
  山田高女子バドミントン部

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国体少年女子決勝で、埼玉県チームを相手に機敏な動きを見せる福島由紀(左)・篠谷菜留組=2011年10月
 本県が主会場となった2011年の全国高校総体「北東北総体」では、各種目で青森山田勢が躍動した。団体、個人で三つの金を獲得した“お家芸”の卓球と並び気を吐いたのは、女子バドミントン。団体戦では決勝で松徳学院(島根)に3−0と快勝し、2年ぶり8度目となる金メダルに。個人戦でもダブルスで篠谷菜留・福島由紀組が優勝し2冠を達成。開催地のチームとして、面目躍如の活躍だった。

 さらに、10月の山口国体でも、同部のメンバーで構成する本県少年女子が2年ぶり8度目の頂点に立った。

 多彩なラケットワークを誇る主将・篠谷選手と、力強いスマッシュが武器の福島選手。チームをけん引した3年生のペアは、プレーのスタイルが異なる上、共に勝ち気な性格が災いし、衝突したこともあった。しかし、最上級生としての自覚が芽生えるとともに、互いを支え合う気持ちが強まった。

 安定した2人に加え、3年生の窓場由加奈、2年生の島田きららの両選手が試合ごとに成長。チームの総合力が好成績につながった。





■ 世界夢見る期待の星
  スキー距離・松舘香奈さん(野辺地中)

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スキー国体距離少年女子5キロクラシカルで優勝した松舘香奈さん=2012年2月
 今月上旬に北海道音威子府村で行われた全国中学校スキー大会の女子距離で、3キロクラシカルと同フリーで優勝し、同大会ノルディック競技で県勢初の2冠を達成。その後の岐阜国体では、距離少年女子5キロで全国の強豪高校生たちを相手に中学生として初の頂点に立った。

 スキーを始めたのは野辺地小3年の時。わずか1年余で頭角を現し、県小学生スキー大会は、距離女子3キロクラシカルで4〜6年生まで3連覇。

 野辺地中に進んでからも県中学校スキー大会で、1年生の時から好記録を連発し、表彰台のトップを独占してきた。

 野辺地中スキー部の練習が終わった後、一人で約1時間走り込みを行う努力家。持ち前の力強い走りに加え、滑らかさも出てきたのが強さの秘密だ。

 地元野辺地高校への進学を目指している。「高校生になってもほかの人より多くの練習を積み、インターハイの表彰台を目指したい」。そして、将来は「オリンピック選手」と世界舞台での活躍を夢見る。





■ 心鍛え国体県勢初V
  ボウリング少年女子チーム

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山口国体少年女子団体で初優勝した力石典子(右)・齋藤忍組=2011年10月
 2年連続、同じペアで国体少年女子の部に挑戦した2人。2010年の千葉国体は4位と、メダルまであと一歩のところで涙をのんだ。そして、悔しさをばねに臨んだ11年の山口国体。僅差の勝負をものにし、県勢初の優勝という快挙を成し遂げた。

 10年の決勝戦では、2ゲーム目終了時は2位につけていながら、優勝を意識したことでリズムを崩した。以来、どんなときでもスペアを取りこぼさない、確実なボウリングを目指し、切磋琢磨(せっさたくま)を続けた。

 1年後の山口国体で2人は、精神的に大きな成長を見せた。力石選手のコントロールがさえ、レーンのオイルの状況を冷静に読み切って投げる齋藤選手の持ち味が生きた。

 ボウリングは、県内では比較的、光が当たる機会が少なかった競技の一つ。若い2人の快挙は、競技関係者に大きな刺激を与えた。県ボウリング連盟の幸林周逸副会長兼理事長は「本県は今や、全国でも注目される存在になった。後進にも期待したい」と話している。





■ 「地元に根差して活動」
  フィギュア指導・小笠原雅子さん

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県内のフィギュアスケートの競技力向上のため、長年にわたり選手育成に尽力している小笠原雅子さん
 本県フィギュアスケート指導の第一人者として、県内選手の育成に尽力して32年。プロコーチの自覚を胸に、現在は「ゴールドフィギュアスケーティングクラブ(GOLD FSC)」の看板を掲げ、県内のリンクで幼稚園児から大学生まで幅広く指導している。

 自身は中学で本格的にフィギュアを始めたが、全国大会の入賞はなかった。高校時代に東京のプロコーチに学んで本県との指導レベルの差を感じ、地元の競技力向上のため指導者になることを決意。日大卒業後の1980年、地元・八戸市のゴードーアイスパレスのコーチとして指導を始めた。同リンクの閉鎖により、96年からは「GOLD FSC」として、県内各地での指導に奔走している。

 輩出したクラブ員は約170人。中学まで指導した田村岳斗選手は98年、高校3年生で長野五輪日本代表になった。スケート教室を開いて県内での普及にも努めている。

 近年のフィギュア人気で全国のレベルは上がっているが「他県に負けないという思いで、今後も地元に根差した指導をしていく」。






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