| 2007年9月21日(金) |
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東アフリカのタンザニア沖で「生きた化石」と呼ばれる太古の魚類シーラカンスが続々と捕獲されている。ダルエスサラーム大海洋学研究所によると、二〇〇三年九月以降、三十数匹が釣り上げられた。地元の漁師が近年、釣果を求めてシーラカンスのすむ深い海へ漁に出るようになったためと言われている。 「確かこの辺だったよ」。タンザニアの島しょ部ザンジバル北端の漁村ヌングイ。そこからエンジンの付いた船で約一時間、島がだいぶ小さく見え、海の色が突然濃くなったあたりで、漁師アリハミス・ハッサンさん(30)が海を指さした。今年七月に仲間とシーラカンスを捕獲した地点だ。 その日は、漁師ら六人で沖合に向かった。シーラカンスが捕獲された地点は水深約百五十メートルで、普段から魚がよく捕れることで有名な場所だった。「長年漁師をやってきていろんな魚を捕獲したが、シーラカンスほど驚いた魚はなかったね」とハッサンさん。「シーラカンスを知らなかったもんだから『お化け』かと思った」と振り返る。 その後、人を介して同研究所に連絡が入り、駆けつけた研究者がシーラカンスと確認した。 ハッサンさんらが捕獲したシーラカンスは、ザンジバルにある漁業関係の政府機関の建物内で、ほかの魚と一緒に冷凍保存されていた。体長約一・三メートル、重さ約二七キロ。実際に見ると、想像以上に大きく感じる。 研究所によると、タンザニアで見つかったシーラカンスの多くは、ザンジバルに近いタンザニア本土北部の町タンガ沖で捕獲。ハッサンさんらによる捕獲以降もタンガ沖では、わずか一カ月ほどの間に二匹が捕獲されたという。 シーラカンスはかつては絶滅したと考えられていたが、一九三八年に南アフリカで生息が確認された。以降、インドネシアやケニアなどでも捕獲されているが、これほど多くのシーラカンスが最近、タンザニア付近で捕獲されているのは一体どうしてなのか。 ハッサンさんは「この辺の浅瀬では魚があまり捕れなくなっているので、漁師は(シーラカンスがいる)より深い海に行く傾向があるからだろう」と指摘する。 ダルエスサラーム大海洋学研究所の研究者ナリマン・ジダウィさんは「これだけ多くのシーラカンスが見つかったということは、タンザニア沖がシーラカンスの生息地だという証拠だ」と話した。(ザンジバル共同=田中寛) |