2007年8月24日(金) 東奥日報 特集

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■ 女性にも丼物じわり人気/抵抗感薄れ、新メニューも

 学生やサラリーマンが手早くかき込む定番の食事といえば、牛丼をはじめとするチェーン店の丼物。男の食べ物の印象が強いが、女性の間でも人気が高まっている。手軽さが忙しい女性に受けているほか、働く女性が職場の男性と連れだって食べに行く機会も増え、抵抗感が薄れているようだ。店側もヘルシーな女性向けメニューを出したり、店づくりを工夫するなど知恵を絞っている。

 ▽一度来たら平気に

 「さっと料理が出るのが最高。忙しくても彩り多い食材を食べられる」と話すのは、横浜市港北区の「天丼てんや」新横浜店によく来る会社員、大出友佳理(おおで・ゆかり)さん(22)。「入りにくかったけど、友人と思い切って一度来たら恥ずかしくなくなった。月に二、三回、食べています」

 天丼てんやは首都圏を中心に展開するチェーン。運営するテンコーポレーション(東京)によると、客の約三割が女性だ。「女性は味の付いたご飯が大好き。潜在需要はまだまだあります」と営業企画部の松永美紀(まつなが・みき)次長。「天ぷらを揚げない家庭が増えたのも人気の背景」という。

 カウンター席同士の間隔を広げ、テーブル席を増やすなど、女性が利用しやすい店舗づくりも心掛けている。「野菜天だけでは物足りない」との女性客の声で「海老野菜天丼弁当」も生まれた。

 ▽増えるテークアウト

 丼物の代表格、牛丼にも女性ファンが少しずつ増えているようだ。JR横浜駅近くにある牛丼チェーン「すき家」鶴屋町店には昼時、男性にまじって牛丼をテークアウトする女性が目立ってきた。近くの事務所に勤める女性(27)は「最初は男性の同僚に買ってきてもらったけど、今は一人でも平気」と話す。

 すき家を運営するゼンショー(東京)によると、一割程度だった女性客が二〇〇六年ごろから増え始め、今は二割近くに。菅沢健治(すがさわ・けんじ)マネジャーは、ご飯の代わりに豆腐を使う「牛丼ライト」や「バジルトマト牛丼」といったメニューを例に「女性を意識した商品展開が功を奏している」と話す。「いずれ四分の一を女性客に」と意気込むが、実はおじさんたちが好むスタンダードな牛丼の方が女性にも人気とか。

 それでも入店に抵抗を感じる女性はまだ多い。そこに目を付けた企業が「夢の街創造委員会」(大阪市)だ。インターネットでテークアウトの予約ができるサイト「予約館」を昨年十二月に立ち上げた。登録店舗は丼物を中心に約二百店。中村利江(なかむら・りえ)社長は「利用者の八割以上が女性。丼物の潜在ニーズを感じる」と話している。




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