| 2007年8月20日(月) |
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服を着たまま簡単に、胸を出すことなく人前で赤ちゃんに授乳できる「授乳服」が静かに売れ行きを伸ばしている。母乳育児の重要性が叫ばれる中、赤ちゃん連れで外出を楽しんだり、働きながら育児する現代の母親のライフスタイルに合っているようだ。 ▽機能とファッション ひと昔前、米国など海外にはおしゃれな授乳服があっても、日本には胸が出し入れしやすい寝間着や部屋着程度しかなかった。だがここ数年、機能面だけでなくファッション性を売りにした外出用の授乳服販売会社が少しずつ増えている。 大手下着メーカー、ワコール(京都市)では、五年ほど前から授乳用下着だけでなく授乳服も取り扱うように。今年からニットやワンピースの品数を増やし、売り上げは昨年の二倍以上という。 ▽気付かれずに授乳 授乳服販売の先駆け「モーハウス」(茨城県つくば市)では、重なりあった前身ごろをめくって授乳できるレイヤードタイプや、脇の切れ込みを広げて授乳するサイドスリットタイプ、重ね着で下の生地をずらすものなど四タイプの授乳服がそろう。ボーダーや花柄などデザインもさまざま。 デザイン担当の下村知佐子(しもむら・ちさこ)さん(35)は「機能性を最優先に考えながら部分的に流行を取り入れた」と授乳服デザインの奥深さを語る。 同社の授乳服を愛用するつくば市の助産師佐藤(さとう)まどかさん(29)は「デパートでの買い物中や、電車の中で誰にも気付かれずに授乳できて楽しい」と赤ちゃん連れの外出を楽しんでいる。 ▽働くママが支持 モーハウスの光畑由佳(みつはた・ゆか)社長(42)は「最初は子育て中の主婦向けに製作したが、最近では働くママが通勤、帰宅途中に保育園まで送り迎えする際に授乳するため買い求めることも多い」と話す。日中一緒にいられないからこそ、母乳育児でスキンシップを図ろうとする働く女性からも支持されているようだ。 母乳育児を支援する産婦人科医の村上麻里(むらかみ・まり)さんは「欲しがったときにすぐに母乳をあげられるので母子の信頼関係が築きやすい。また、外出することで母親のストレスを軽減できる」と授乳服の利点を挙げる。 モーハウスでは昨年、乳児も主役の披露宴を想定し授乳できるウエディングドレスを作り、デパートに展示されるなど話題を呼んだ。多様なニーズに合わせ、授乳服市場は今後も広がりそうだ。 |