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  • 2017年8月28日(月)

自民派閥研修会/細田派、漂う自粛ムード/結束図る岸田、石破派

 自民党の各派閥の夏季研修会が本格化している。安倍晋三首相の出身派閥、細田派は27日、長野県軽井沢町のホテルに集合した。南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽(いんぺい)問題で防衛相を辞任した稲田朋美氏をはじめ、不祥事が相次いだだけに恒例のゴルフを見送り、自粛ムードが漂う。派閥領袖(りょうしゅう)が「ポスト安倍」候補に挙がる岸田、石破両派は首相側との間合いを計りながら、それぞれ派内の結束を強める構えだ。

 「われわれは絶えず選挙という試練に遭遇する。自重、自戒して一致結束した取り組みをお願いしたい」。細田派会長の細田博之前総務会長は研修会のあいさつで慎重な言動を呼び掛けた。

 稲田氏だけでなく、秘書への暴力行為が問題化した豊田真由子衆院議員、女性問題が批判された中川俊直衆院議員が離党し、派内の「魔の2回生」(民進党の蓮舫代表)が首相の足を引っ張った。

 研修会はゴルフを取りやめた分、憲法や医療の専門家を呼んだ座学の勉強会を充実させた。同派幹部は「他派閥から『まじめすぎる』と言われる程度でちょうどいい」と低姿勢をアピールした。

 一方、来月4日から山梨県富士吉田市で開く岸田派研修会では、岸田文雄政調会長が憲法改正に関する持論を表明するかが焦点だ。2015年の研修会で「当面、憲法9条の改正は考えない」と明言した経緯がある。

 ただ、岸田氏は今回の内閣改造・党役員人事で希望に沿って党三役に登用され、閣僚も4人と各派で最多。首相と接近してポスト安倍への勝機をうかがう戦略が透ける。岸田氏周辺は「首相が掲げる9条改憲案も考慮しつつ、独自色を打ち出せるかどうか。悩ましい」と漏らす。

 首相と距離を置く石破茂元幹事長が率いる石破派は、来月3日から神奈川県小田原市で研修会を開く。「勉強好き」とされる石破氏だけに、来年9月の党総裁選を見据え、派閥として独自政策を磨き上げる機会とする。

 24日の派閥会合で石破氏は「政策が正しくとも、国民がおかしいと思うことが増幅すると自民党は危機を迎える」と強調した。研修会でも政権へ苦言を呈する見通しだ。

(共同通信社)

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