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  • 2017年8月23日(水)

トリプル補選まで2カ月/自民「取りこぼし」危惧/首相求心力に影響か

 自民党現職の死去に伴う衆院青森4区、新潟5区、愛媛3区の「トリプル補欠選挙」(10月22日投開票)まで2カ月を切った。内閣支持率の一時急落に見舞われ、危機感が消えない自民党は「決して取りこぼしはしないようにしたい」(二階俊博幹事長)と引き締めを図る。結果は、安倍晋三首相の求心力や衆院解散戦略に影響を与えかねない。党は候補者調整や選挙態勢づくりに追われている。

 「3選挙区とも自民党議員が亡くなったことによる補選だ。三つとも必ず勝つという心意気で臨む」。自民党の竹下亘総務会長は22日の記者会見でこう強調した。

 2012年12月の第2次安倍政権発足後、自民党は高い内閣支持率を背景に補選を有利に戦ってきた。これまでの衆参6補選のうち、公認候補擁立断念の「不戦敗」を強いられた16年4月の京都3区補選を除けば、いずれも勝利を収めている。

 だが今回は様相が異なる。3日の内閣改造前は閣僚の不祥事、失言に悩まされ、学校法人「森友学園」や「加計学園」問題は国民の政権不信を招いた。7月の東京都議選で惨敗するなど地方選挙でも成果は出せていない。新たな陣容で始動したとはいえ、勢いが完全に取り戻せたかどうかは見通せない。

 首相は、塩谷立党選対委員長に補選の勝利に向けたてこ入れを指示。前哨戦となる茨城県知事選(今月27日投開票)には、小泉進次郎筆頭副幹事長ら知名度が高い議員を大量投入している。

 それでも3補選を全勝できる展望は開けていない。党幹部は「現状では2勝できれば上出来だ」と分析。関係者は「2補選だったら1勝1敗の痛み分けでも良かったが、3補選になって負け越せなくなった」と不安を口にする。

 野党の動向も気掛かりだ。9月1日に選出される民進党の新代表が補選勝利で手応えをつかめば「悪い流れを断ち切れなくなる」(自民党中堅)だけでなく、政権打倒に向けて野党が結束する可能性も出てくる。

 自民党の石破茂元幹事長は22日のTBSラジオ番組で、補選が次期衆院選に直結すると警告した。「補選で起きたことは、必ず次の選挙で拡大して起こる。ここでしくじれば、えらいことになる」

(共同通信社)

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