| 2007年6月28日(木) |
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食肉偽装に長年、手を染めてきた北海道の「ミートホープ」社長を、右の文脈に置いてみる。その性が善とすれば、重ねてきた悪事は環境によるのか。だが社長の言葉からは、そんなところは全くうかがい知れぬ。悪だとすれば、企業倫理という作為をついぞ磨いてこなかったことになる。 その辺については、社長自らが胸に手を当てて深く反省すべきだろう。強制捜査に入った警察の調べも待ちたい。ただ結果は言語道断と言うほかあるまい。原料や産地の偽り、ブランド袋偽造、賞味期限改ざんなどなど。農水省の立ち入り検査で十以上の手口が明らかになった。まるで「偽装のデパート」である。 食の安全、安心を脅かす事態が絶えない。かつての雪印乳業や最近の不二家など、幾つも思い浮かぶ。その度に企業倫理が言われ、利益至上主義が問われてきた。それらは企業の内なる性にとどまらず、業界という閉じた環境をも映しだす。結果は消費者を欺くばかりか、そこに働く人たちも泣かせてきた。 善と悪をわきまえぬ経営。眼力に欠け不作為の罪にも気付かぬ役所。食品という最も身近な場面で、そんなことが続く。人の性は奈辺にありや。もの食う度にそう疑えば味気もないことだ。 |