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  • 2018年6月13日(水)

天地人

 赤と青、そして星の形。米国と北朝鮮の国旗は、色にも図柄にも似通ったところがある。米朝首脳会談の冒頭、歴史的瞬間となったトランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の握手の場面を見て、それに気付いた。2人の後ろに交互にいくつか並んだ両国の国旗が一つの絵画であるかのように見えたのだ。

 壮大な政治ショーに終わるのではないか。米朝首脳会談には当初、具体的な成果を危ぶむ声もあったが、朝鮮半島の完全非核化を約束する共同声明への署名にこぎつけることができた。両首脳の相手に対する振る舞いや発言を見たり聞いたりする限り、国旗が並び立つように、互いの立場を尊重しながら率直に会談を進めたと想像できる。

 首脳会談が行われたシンガポールを、かつて2度訪れたことがある。1度目は1991年、青森空港からの国際チャーター便への同行取材。次は97年にプライベートで訪ねた。

 91年当時は古くからの街並みも残されていたと記憶しているが、97年には開発が格段に進んでいた。最近、映像や写真で見るユニークな高層ビル群は、映画に出てくる未来都市のようで、驚くばかりだ。

 きらびやかなその街を、金委員長が首脳会談の前夜、観光して回った。マーライオン公園などの名所、生き生きとした市民や観光客の姿を目の当たりにして、北朝鮮の将来にどう思いをはせたのであろうか。

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