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  • 2018年3月14日(水)

天地人

 受験、就職、そして出世レース。人生の節目節目で次々と成功体験を積み重ねてきたであろうエリートには、いったん立ち止まって仕事の在り方を見つめ直す意識が欠けているのではないか。財務省の森友文書改ざんに、そんなことを考えた。

 最強官庁とも称される財務省。前身の大蔵省を舞台にした1998年の接待汚職事件を、忘れたわけではあるまい。金融機関から過剰な接待を受けた見返りに便宜を図ったなどとして、現役職員らの逮捕に発展。当時の蔵相が辞任。官僚トップの事務次官も事実上更迭され、112人が処分された。

 今回の文書改ざんと20年前の事件。麻生太郎財務相は「問題の本質は全く違う」との見解だが、それで済むのか。どんな職業に就いていても、先輩や同業者らの失敗を繰り返さないよう、謙虚さを忘れないようにすべきであろう。

 失敗談と成功談、どちらが参考になるのか。欲を言えば、何度も失敗しながらも、努力を重ねた末に成功した体験談に出合うと、力がわいてくる。本紙でもそんな記事を何度か読んだ。たとえば1年前、不登校、県立高校受験に2度失敗という経験をしたものの、東京大学に合格した蓬田村出身の青年の体験談に感銘を受けた。

 きょうは県立高校合格発表。受験生は「人事を尽くして天命を待つ」心境だろうか。一人一人に感動の瞬間が訪れることを、心から願う。

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