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  • 2017年10月13日(金)

天地人

 女性は通勤のために運転手を雇う。あるいはタクシーを利用する。夫や父親に頼むこともある。送迎運転手は数十万人ともいわれ、移動費が家計を圧迫してきたという。世界で唯一、女性の自動車運転を禁止しているサウジアラビアである。このほど、ようやく運転をみとめる勅令を出した。

 イスラム教の戒律が厳格なサウジでは、女性の結婚や教育などに男性後見人の許可が必要とされる。男性優位の保守的な価値観がつよい。女性の選挙権と被選挙権も、2年前にみとめられたばかりと聞いた。

 サウジ女性の政治参加が最近になって実現したことに驚きつつ、日本でも71年前、終戦後に、はじめて女性が選挙権・被選挙権を行使したことに気づく。GHQが戦後日本の改革の柱の一つに「参政権付与による婦人の解放」をかかげ、あと押ししたからである。サウジに対していばれたものではない。

 世界の国会議員が参加する列国議会同盟(本部ジュネーブ)が、各国議会の女性進出状況をしらべた。2016年は、193カ国のなかで、日本の順位は163位だったという。前年の156位から、さらに順位をおとした。今回の衆院選で女性議員はどれだけ増えるか。

 サウジは2年前の選挙のとき、女性の政治参加をみとめるとともに、選挙権年齢を21歳から18歳にひき下げたという。「18歳選挙権」は日本がおくれを取った。

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