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  • 2017年9月13日(水)

天地人

 他人のID(識別番号)をこっそり流用して、パソコン通信サービスに接続する。「他人のツケ」で通信ができるようになり、料金は払わなくていい。こんなけちくさい手口が、日本初のコンピューターウイルス侵入事例だったらしい。29年前のきょう判明した。

 他人にプログラムを送りつける。それを利用すると自動的に、利用者本人しか知らない「パスワード」と呼ばれる暗証番号が盗まれてしまう。<「トロイの木馬」と呼ばれるものだった>。『コンピュータ・ウイルス』(山本隆雄、講談社)が解説する。

 ウイルスに感染させて、パソコンを乗っとる事例が多いという。政府機関や企業の情報通信システムに不正に侵入し、機密情報を盗みだしたり、データを破壊するサイバー攻撃である。

 5年前のロンドン五輪のときは、公式サイトがおよそ2億回のサイバー攻撃をうけたと聞く。東京大会は、これを上まわる規模で、より複雑化した攻撃も予想されるという。日米の政府系研究機関がさきごろ、連携して対策に乗りだす覚書をむすんだ。

 北朝鮮は、6千人規模のサイバー攻撃要員を擁しているとされる。トランプ米大統領は先月、戦略軍傘下のサイバー軍を、戦略軍と同等に格上げする発表した。国連安全保障理事会が採択した対「北」制裁決議の一方で、もう一つの米朝の暗闘が、すでにはじまっているのだろう。

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