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  • 2017年8月14日(月)

天地人

 前がつまっていたら車はうごかない。それが渋滞の原理だという。この原理をもとに、渋滞現象をモデル化し、数学で証明した。「40メートル以上の車間距離をとれば渋滞しにくい」と。「渋滞学」の研究にとりくむ東京大学先端科学技術研究センター教授の西成(にしなり)活裕(かつひろ)さんである。

 西成さんは実証実験もおこなった。車間距離を保ち、時速70キロで最後まではしる。<トータルでは早く目的地に着ける>しかも<燃費が四割以上もよくなる場合も…>。荒俣宏さんとの対談『すごい人のすごい話』(イースト・プレス)で、かしこい運転をすすめる。

 東北自動車道上りの渋滞ピークは、あす15日の見通しという。東日本高速道路が、盆期間中の渋滞を予想した。

 毎年、盆のころに美しく流れる「ペルセウス座流星群」は、きのうがピークだった。地球が軌道を一回りして、昨年の8月13日とほぼ同じ場所にやってくる。そこには彗星(すいせい)が残していったチリがたくさんあり、流星の元になるという。

 西成さんは「アリは渋滞しない」という論文も書いた。3カ月観察して気づいたことがある。ビートたけしさんとの対談『ラジオ北野』(新潮社)で教える。アリは<二割以上、時には五割ぐらいがサボっている>。そのアリが新しいエサを見つけて、巣全体の存続率が高まるという。宇宙のチリにも、さぼっているアリにも、それぞれ役割がある。

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