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  • 2017年4月21日(金)

天地人

 川をながれる雛(ひな)段飾り、柱時計をかかえた少年の列…寺山修司の世界である。映画『田園に死す』は恐山などで撮影された。のちに、寺山作品を把握しているはずの出版編集者が霊場をおとずれ<恐山て本当にあるんだ>と驚いたという。元夫人の九條今日子さんが東奥日報紙に書いている。<撮影のためのセット>と思っていたらしい。

 雪で閉鎖されていた恐山街道の、青森県むつ市二又から恐山までが、きのう開通した。来月1日には恐山が開山する。いよいよ下北に、春の観光シーズンがおとずれる。

 構想から7年、待望の「下北ジオパーク」が昨年できた。貴重な地形や地質などをそなえた自然公園として認められたのである。地域の誇りを世界へ発信し、来訪者を誘(いざな)いたい。

 日本に宿泊した外国人は昨年、7千万人をこえ過去最多を更新したという。三大都市圏にくらべて地方の伸び率が高いらしい。県内も14万5千人と、2年連続で最多を更新した。風が吹いてきたのではないか。

 『田園に死す』が市街劇になると聞く。三沢にある寺山修司記念館の開館20年を記念して、市が計画した。8月6日、奇才がこつぜんとミサワに姿をあらわす。仕掛けなのか現実なのか判然としない演劇空間を、同時多発的に、いくつかの場所に生み出すという。衆院小選挙区は分かれることになるが、下北から上十三まで、『田園に死す』ツアーもいい。

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