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  • 2017年3月20日(月)

天地人

 夜は地震情報を聞きながら仮眠したという。落ちついた声で安心できたのであろう。ひとり暮らしのお年寄りの証言である。品薄のカップ麺やパンを販売するらしい。放送を聞いた市民が開店前に列をつくった。東日本大震災のすぐあと、ラジオに救われたという多くの声が本紙に載った。

 IBC岩手放送は、地震の直後から緊急生放送を108時間つづけた。通常の番組やすべてのCMを飛ばしたという。スタッフの頑張りを、同社の姉帯(あねたい)俊之さんが『メディアが震えた』(東京大学出版会)に書いている。被災者はどれだけ心強かったことか。

 震災で「ラジオが再評価された」という声をよく聞いた。多くのメディアも報じた。小欄もそう思った。聴取率は直前の過去最低ラインから若干回復したものの、その後はなんとか維持する程度、地域によっては低下傾向になったという。数字は非情である。

 民放ラジオ101局が今夜、特別番組を放送する。山下達郎さんと星野源さんが初めて対談し、ラジオの魅力を語り合うという。局の垣根をこえて、青森放送とエフエム青森で、おなじ音声が夜7時からながれる。

 深夜放送に育てられたと思う。生活リズムはラジオが刻む。きのうも運転しながら、パーソナリティーと女性アナウンサーの掛け合いを楽しんだ。ラジオにおいでよ、と誘われて。

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