2010年2月2日(火) 東奥日報 社説



■ 県勢6人娘の活躍を期待/バンクーバー五輪

 雪と氷のスポーツの祭典・第21回冬季オリンピックが12日(日本時間13日)からカナダのバンクーバーで開幕する。大会は28日まで17日間の長丁場。スキー、スケート、アイスホッケー、バイアスロン、ボブスレー、リュージュ、カーリングの7競技、86種目に熱戦を展開する。

 4年前のトリノ五輪で日本のメダルは金1個だけだったが、今回は各競技にメダルが有望な選手がそろった。フィギュアスケート男女シングル、スピードスケート男女短・中距離や女子団体追い抜き、フリースタイルスキー女子モーグル、ノルディックスキー複合団体などに期待がかかる。話題の中学生スケーター高木美帆の滑りも注目の的だ。

 県勢はカーリング、スキーの2競技に6選手が出場する。カーリング女子のチーム青森の目黒萌絵(みちのく銀行)本橋麻里(日体大・NTTラーニングシステムズ)石崎琴美(木浪学園)山浦麻葉(東奥日報社)近江谷杏菜(青森市役所)の5人とスキー距離女子の福田修子(大鰐町出身、大鰐高出・岐阜日野自動車)の計6人だ。

 福田は3大会連続、目黒、本橋、石崎は2回目、山浦、近江谷は初出場だ。前回のトリノ五輪は史上最多の5競技、13人を送り出した県勢だが、今回は半減した。カーリング勢5人は県カーリング協会所属で勤務地、本拠地が青森市だが、出身地は北海道、長野。本県生まれの本県育ちは福田だけである。

 冬季スポーツで北海道、長野と並び有力な選手輩出地だった本県も、近年は中高生の競技離れで選手層が薄くなり低迷が続いている。五輪もスケート部門は前々回のソルトレーク大会から代表が出ていないし、スキーは今回、福田がかろうじて伝統をつないだ。

 今大会は本県の氷上競技に新たな伝統を築いてきたカーリング・チーム青森に大きな期待がかかる。トリノで一躍ブームを巻き起こして4年、7位だった前回メンバーでチームを引っ張る目黒、本橋に加え、ベテランの石崎、堅実な山浦、進境著しい若手の近江谷と強力な布陣だ。

 参加は地元カナダや世界王者の中国、伝統の欧州勢など10カ国。力が接近しているため日本も序盤の出来次第で十分上位が狙える。チーム青森は「クリスタル・ジャパン」の愛称のもと、同競技日本勢初のメダル獲得をめざす。

 福田は前回、夏見円と組んだ団体スプリントで日本勢初の8位入賞を果たしている。3大会連続となる今回は競技生活の集大成として“大鰐育ち”の底力を見せてもらいたい。

 6選手のほかに、今回は本県ゆかりの2監督が指揮をとる。前回に引き続いてチーム青森を率いる阿部晋也(日本カーリング協会強化委員)と、ノルディック複合の成田収平(旧相馬村出身、東義・明大出、アインズ)だ。共にメダルを狙える競技だけに采配(さいはい)が見ものだ。

 福田は既に現地で調整に入っており、1日に大会用の新しいユニホーム姿を披露したカーリング勢も満を持してバンクーバーへ乗り込む。県勢6人娘の活躍を期待し、県民こぞって声援を送りたい。


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