| 2009年12月28日(月) |
改定された八戸港港湾計画が18日、正式に決まった。国土交通省から計画変更を認める通知を受けた港湾管理者の県が公示した。計画は港湾整備の指針となるもので、10年ぶりの大規模な見直しとなった。 八戸港の将来像を「世界に開かれた北東北のゲートウェイ港湾−北東北経済の持続的な発展への貢献−」とし、約30年後を見据えた長期戦略を打ち出したうえで、地区ごとの具体的な整備策を掲げた。 計画では、河原木地区の人工島ポートアイランド関連で、八太郎1、2、4号の各埠頭(ふとう)に分散している完成自動車貨物の取り扱いを集約。エネルギー関連業や造船業の進出に対応するための関連施設を設ける。 また、外内貿コンテナ貨物量の増大に対応するため、水深13メートル岸壁を計画し、多目的国際ターミナルを展開するとしている。 新計画が八戸港の複合的な機能強化につながり、北東北を代表する重要港湾としてさらなる発展を目指す契機になってほしい。 八戸港港湾計画は1999年に策定されたが、コンテナ貨物輸送量の増加や岸壁耐震化対策の遅れなど、課題が生じていた。 このため県は2008年3月、計画改定へ向け、八戸港長期構想検討委員会(委員長・鬼頭平三日本港湾協会理事長)を設置。企業ヒアリング、地域懇談会、市民アンケート調査などの結果を踏まえながら、国、県、市の港湾担当者や学識経験者、八戸市内の運輸業、水産業、市民団体の代表が協議を重ねてきた。 長期構想と港湾計画によると、ポートアイランド関連では、埋め立て中の2期工事部分(約21ヘクタール)にエネルギー輸入配分基地を新たに形成するほか、新国際海上コンテナ拠点の整備などを盛り込んだ。 八太郎市川地区は、土砂処分用地としておおむね15年後の完成を目指し、新たなリサイクル産業集積エリアを形成する考えだ。 このほか長期構想では、飼料コンビナートがある八太郎3号埠頭の穀物取り扱い機能充実や、八太郎1、2号埠頭間の埋め立てによる船舶大型化への対応などを盛り込んだ。 このうちポートアイランドでは、液化天然ガス(LNG)の輸入・供給基地を建設する計画を石油元売り大手の新日本石油(本社東京)と県、八戸市が進めていることが26日、明らかになった。実現すれば、北東北3県を中心に東北、北海道も視野に入れたエネルギー供給基地が八戸港に建設されることになる。 LNG事業の大きな伸展に期待するとともに、多岐にわたる港湾計画を着実に前進させるため、行政と民間の関係者は連携をさらに強めてもらいたい。 一方で、国交省が23日、本県の青森港、むつ小川原港、八戸港など全国に103ある重要港湾の半数程度で、岸壁や港湾道路などの新規整備を凍結する方針を固めたことが報道された。港湾整備を取り巻く環境も厳しさを増すばかりだが、手をこまねいてはいられない。 県内各港も、三方を海に接する本県の特色をもっと生かして、強力な生き残り策を講じたい。 |