2006年3月27日(月) 東奥日報 社説



■ 肥満解消/まずウオーキングから

 歩道の雪が消え、ウオーキングの季節がまたやってきた。冬の間、閉じこもっていたウオーキング愛好家たちが、待ちかねたように、さっそうと歩く姿を、そちこちで見かける。

 県が実施した二〇〇五年度の県民健康・栄養調査によると、県民の三割が肥満だという。肥満は糖尿病や心臓病、高血圧などの生活習慣病に直結する身体状態であることは言をまたない。三割という出現率は、そのまま県民の不健康さを示す数値といえる。

 その肥満を解消するために簡単にできる有効な有酸素運動として、ウオーキングの励行を提唱したい。

 本県の平均寿命は全国最下位レベル。これを少しでもアップさせようと県は〇〇年度に健康づくり指針「健康あおもり21」を策定した。

 今回の県民健康・栄養調査は〇六年度に、この指針を中間評価する目的で実施。県内五百五十六世帯千百四人を対象に保健所職員が、栄養摂取や身体、生活習慣などを聞き取った。

 その結果、肥満度の指標となる「BMI」が25以上の肥満者の割合は男性が33.7%、女性は27.1%だった。これは目標値として掲げている男性15%以下、女性20%以下を、ともに大きく上回る数値だ。

 肥満解消に関連する運動習慣についても調査は行われた。運動習慣ありは男性が35.2%、女性は21.7%にとどまり、目標値70%以上とは、大きな開きがある。

 運動というと構えてしまう人も多いのだろうか。カロリーを確実に消費する気軽な有酸素運動として、歩くことを習慣化すればよいだけのこと。無理なダイエットなどより、よほど効果があることは、いろいろなデータが証明している。

 ウオーキングといっても、ただダラダラ歩くのでは効果はあまり期待できない。

 では、どんな「歩き」が効果的なのか。運動としてのウオーキングの基本は、最低十分間以上「歩み」を止めないで歩き続けること。

 十分間の歩数は平均で千三百−千四百歩。これを繰り返して一日六千−八千歩を、しっかり歩く。少しずつ歩数を増やして続けていけば、まず内臓脂肪が落ちてくる。

 その上で、しっかり歩行を合わせた一日のトータルの歩数を、一万歩以上にしていけば、個々によって違いはあるが、減量効果が表れるという。

 そのためにもやはりウオーキングの習慣化が大切になってくる。その秘訣(ひけつ)七カ条を紹介しよう。

 (1)日常生活の中で意識的に身体を動かし歩く(2)家事や仕事をしながら室内でも歩く(3)移動は機敏に(4)エレベーターは使わない(5)近い距離はせっせと歩く(6)活発に、さっさと歩く(7)強度や頻度より歩数増加を重視して歩く(「医師がすすめるウオーキング」泉嗣彦著、集英社新書などより)。

 「歩くことは運動だ」ということを、常に強く意識することが肝心だということ。

 季節は春。さあ、春の訪れを実感しながら、まずは街を歩いてみることから始めてみよう。


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