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  • 2018年3月9日(金)

持てる力 存分に発揮を/パラリンピック

 金メダル4個を含め、冬季五輪で最多となる13個のメダルを日本が獲得した韓国・平昌五輪閉幕から10日余り。感動ドラマの余韻が残る平昌などを舞台に、熱戦の第2幕がきょう始まる。障害者スポーツの冬の祭典・平昌冬季パラリンピックだ。

 18日までの10日間、6競技80種目でメダルを争う。アルペンスキー、ノルディックスキー距離、バイアスロン、パラアイスホッケーなどいずれの競技も迫力、スピード感たっぷりだ。日本からは5競技に38選手が出場する。

 日本選手団の大日方邦子団長は、パラスポーツの魅力について「知れば知るほど奥が深くておもしろい」と語る。選手たちが全力で限界に立ち向かい、それを越えていく姿を見てほしいという。

 日本は前回のソチ大会の6個を上回るメダル獲得を目指している。高い目標だが、平昌五輪の勢いを引き継いで、持てる力を存分に発揮してほしい。日本選手の奮闘を期待したい。

 アルペンスキー男子の37歳森井大輝選手は5大会連続出場となり、悲願の金メダル獲得を目指す。アイスホッケーは61歳のGK福島忍選手はじめメンバーの平均年齢は40歳を超える。

 経験豊富なベテランの力は実に頼もしい。ただ、有望な若手が次々と現れる状況をつくり出せないことが国内パラスポーツの課題とも言えるだろう。

 国際大会で実績を上げた選手を取り巻く環境は改善されてきた。強化指定選手は五輪の選手同様、助成金を受け取るようになった。

 パラアスリートを雇用する企業も増えている。「共生社会の実現」に向けて努力する企業が社会的に評価される時代になってきた。こうした追い風がさらに広がっていけばいい。

 先日の本紙によると、2020年の東京パラリンピックに関する障害者への民間アンケートで、大会をきっかけに障害への理解が進むかどうか尋ねたところ「理解が進まない」「(肢体不自由など)出場対象の障害以外は理解が進まない」との回答が9割近くに上った。

 共生社会を実現するためには、なお取り組みを進める必要があることがうかがえる。今回の平昌大会でパラスポーツの魅力に多くの人が目を向け、東京大会へ向けて機運が高まるよう望まれる。

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