| 2012年1月6日(金) |
もう27年も前、東京出身の私が青森で初めて過ごした冬のことです。3歳と9カ月になった子どもたちがお昼寝をしたちょっとの時間、すぐ近くのスーパーにおしょうゆを買いに出かけました。急いで帰ってくると、鍵を開け道路に向かって大声で泣く長女がいました。今でも鮮明にあの時の情景が目に浮かびます。 「ごめんね! ごめんね」と、抱きしめながら「どうして。いつもはもっと寝ているのに」と心の中で叫んでいました。もちろん子どもを置いていくことはいけない、危ない、とわかっています。でも、ちょっとだけだから、と思ったのです。 小さい子どもがいるだけで、生活のペースやできることが制限され、思い通りに進みません。ここに子育ての大変さがあります。でも、過ぎてしまうと忘れてしまうもの。子育て支援が充実してきたといわれる今でも、子育ての大変さがなかなか理解されず、子育て中のママたちが自分を責めて悲しい思いをしています。 1〜2歳になると、かわいかった赤ちゃんが動き回り「イヤイヤ!」を連発します。子どもは、親が言っていることは理解しているようだけれど、子ども自身は言いたいことがうまく表現できず、自我が出てきて反発をすることが多くなります。 そんな時、ママたちはカッとなり感情的に怒ってしまいがちです。育児書には「言葉で説明しましょう」と書いてあるようですが、日常ではできずに自分を責めてへこむこともあります。あるママが「宇宙人だから、しょうがないのよ」と話され、妙に納得したことがありました。 「完璧な人はいません。完璧な親も子どももいないのです」という理念のもと作られた「ノーバディズ・パーフェクト(NP)プログラム」では、ママたちが本音で話し合う中で「悩んでいたけれど、私だけじゃないとわかってホッとした」という声を多く聞きます。みんな同じように悩んでいるのです。 これからの連載で、ココネットあおもりが行ういくつかの活動を通して、今どきのママたちや先輩ママたちの声をご紹介したいと思います。 (NPO法人子育て応援隊ココネットあおもり代表・沼田久美) ◇ <NPO法人ココネットあおもり> 「親の元気が子どもの元気」を合言葉に2006年設立、11年にNPO法人となった。会員数15人。青森市で活動中。家庭訪問型子育て支援「ホームスタート」や親たちのための講座「ノーバディズ・パーフェクト(NP)プログラム」などを実施している。連絡先は電子メールmail@cocoao.net |