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    ~8000歩の旅~
    七戸町天間林地区
  • のどかなニンニクの里

 5月半ばに青森市の本社から十和田支局に赴任した。2年前まで八戸支社勤務だったので、国道4号はよく通っていたけれど、街中を歩いたことがなかった七戸町天間林地区。日差しの加減がちょうどいい日曜日の昼前に、七戸町中央公園の駐車場から歩き始めた。(三國谷啓)

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▼459歩
写真七戸町中央公園で休日のひとときを楽しむ高岡さん親子=地図(1)

 家族連れでにぎわう休日の公園。バッテリーカーで高岡敦さん(34)、妻の由佳さん(33)、長女の紗良ちゃん(1)の親子が楽しそうに遊んでいた。由佳さんは「(紗良ちゃんは)パンダ(の車)が大好き。近くにこういう遊び場があるのはいいですね」とにっこり。

▼2341歩
写真ニンニクの「根切り」に精を出す天間マサさん=地図(2)

 敷地面積約14.5万平方メートルという広大な公園を縦断し、町役場方向に歩みを進めると、ぷーんとニンニクの香りが。道沿いの畑でニンニクの掘り出しが盛んに行われていた。「ノコカマ」という椅子付きの専用の道具で、掘り起こしたニンニクの茎や根を切り落とす、根気の要る作業が続く。天間マサさん(77)は「ことしは雪が少なくて、実があまり大きくはならなかったけど、腐っているものはないしまずまずかな」と話していた。

▼3863歩
写真二ツ森貝塚から出土した土器を見せてくれた伊藤さん=地図(3)

 七戸町役場(旧天間林村役場)を通り過ぎ、裏手には七戸中央公民館があった。のぞいてみよう。2階に国指定史跡・二ツ森貝塚から出土した土器の展示コーナーがあり、考古学ファンも訪ねてくるという。案内してくれた同館の伊藤真理子さん(61)は「昔からここに人が住んでいて、暮らしがあったということは誇らしい」。

▼4111歩
写真昨年2月、ふるさとに洋菓子店をオープンさせた天間拓志さん=地図(4)

 公民館を出ると、カフェスペース付きの洋菓子屋さんが目に入った。スイーツでも食べよう。店の名前は「天間屋」。地元出身のパティシエ・天間拓志さん(36)が全国各地の菓子店で勤務した後、昨年2月にオープンさせたという。かつて同じ場所に「あさがお」というケーキ屋があり、天間さんも子どものころファンだったというブッセを、地元名産のナガイモを練り込んだ生地で復活させた。「今は七戸と一緒になったけど、天間をどこかに残したいと店の名前に入れました」と天間さん。

▼4641歩
写真地区住民の憩いの場「天間林温泉」=地図(5)

 おなかも膨れたところで温泉に入りたくなり、天間林温泉を目指した。とろみのあるアルカリ性にゆっくり漬かる。ほぼ1日おきに訪れるという東北町の沼口道夫さん(70)も「いつもきれいにしていて、湯の量も豊富」と満足そう。

▼7790歩
写真新設された天間林中学校の隣にある球場で合同練習に励む中学生の「上北選抜」=地図(6)

 中央公園に戻る途中、遠くから元気の良い声が聞こえる。最後にもう1カ所。今春統合新設された天間林中隣に両翼90メートル、中堅120メートルの立派な球場があった。中学生野球チーム「上北選抜」が県大会を前に練習中。斗澤俊希さん(三本木中3年)は「全員が全国制覇を目指しています」と意気込みを語ってくれた。

 初めて歩いた天間林。緑豊かでのどかに暮らせそうな街だった。