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    ~5000歩の旅~
    野辺地町
  • 潮の香と海の恵み満ち

 野辺地町は北前船交易で栄えた商業の町であるとともに浜の町。天気のいい5月下旬、野辺地八幡宮の隣にある野辺地支局を出発し、潮の香りのする陸奥湾沿いをぐるりと1周した。(藤島玄)

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▼826歩
写真新鮮でおいしい地場産品をPRする高田さん=地図(1)

 県道を西に行き、途中で北に折れると、陸奥湾に臨む常夜燈公園があり、昨年10月末にオープンした産直施設「のへじ活(い)き活(い)き常夜燈市場」も営業している。店内では活ホタテ、ホヤ、カレイ、野辺地葉つきこかぶなどの農水産物、町民に長く愛されてきた地元企業のみそ、豆腐、お菓子などを販売している。町観光協会事務局長の高田誓昌(せいしょう)さん(49)は「野辺地の物産をPRする場。お客さまに満足してもらうよう日々努力している」。七戸町のジェラート店「NAMIKI」のソフトクリームも好評だという。

▼1535歩
写真ホタテの陸揚げ作業で忙しい野辺地漁港=地図(2)

 漁師の作業小屋が立ち並ぶ道路を東に進み、野辺地漁港に入る。漁船が接岸し、ホタテでいっぱいの網をクレーンで陸揚げしている。トラックに積んだホタテは県内外の加工業者の元へ。職員と一緒に作業をしていた野辺地町漁協の杉山正(しょう)七(しち)統括部長(59)は「今年のホタテの水揚げ高は、昨年の台風と高水温の影響で3~4割減。それでも1キロ当たり100~150円高いので金額は昨年並みになるのでは」と言う。

▼3485歩
写真元気な若葉小の児童たち=地図(3)

 海岸線を進み、国道279号に出て町中心部がある南西に戻る。北野辺地駅近くのJR大湊線の踏切を越えて若葉小学校へ。4月に着任した小林真也校長を訪問すると「児童たちは毎日朝と帰りに一人ずつ職員室と校長室に来てあいさつする。245人もいる学校では非常に珍しい」。校庭で元気に遊ぶ児童たちにインタビューしたら、古林日和(ひより)さん(2年)は「友だちと仲良く遊べて学校は楽しい」、入谷魅咲(みさき)さん(5年)は「ヒップホップを習っていて6月に発表会があるので練習を頑張っている」としっかり答えてくれた。

▼3818歩
写真「気軽にイタリア料理を楽しんで」と話す小坂さん=地図(4)

 国道279号に戻り、わかば歩道橋を渡ってすぐ右にあるイタリア料理の「トラットリア ヒロ」に入った。南欧風の店構えで、庭には100品種近いオールドローズとハーブ野菜を植えている。

 オーナーシェフの小坂浩人さん(49)は「当然だがドレッシングやピザ生地なども手作り。手打ちパスタもやっている」。エビのクリームソースのパスタと、生サラミのフィノッキオーナと3種類のチーズがのったピザを注文し昼食を取った。

▼4959歩
写真鮮魚を扱い53年。「目利きには自信がある」と語る江渡さん=地図(5)

 中心部に入り、新町商店街で「江渡鮮魚店」を訪れる。店主の江渡正樹さん(72)は「野辺地の人は浜が近いので魚について舌が肥えている」と、早朝3時に起きて青森中央卸売市場から鮮魚を仕入れてくる。大きなヒラメやソイ、活ホタテ、ホヤなどが並び「うちは刺し身を主体にした魚店。スーパーより値段は高いかもしれないが、おいしいと言われるものを適正価格で売る」ととても元気がいい。

 野辺地支局に戻ると5142歩。計50分ほど歩き、新鮮な魚介類をたくさん見たせいか、夜は刺し身が食べたくなった。