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    ~6000歩の旅~
    東北町
  • 心も温か「いで湯の里」

 旧上北町と旧東北町が11年前に合併してできた「東北町」。ナガイモ、シジミ、畜産など第1次産業が盛んで、源泉掛け流しの温泉が数多い「いで湯の里」でもある。11月上旬、青い森鉄道を使い、旧2町の中心街を続けて巡ってみた。(赤田和俊)

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写真道の駅おがわら湖産直友の会の小笠原さん=地図(1)

 スタート地点は上北地区にある道の駅おがわら湖。産直コーナーには野菜がどっさり積まれ、平日にもかかわらずにぎわっていた。

 笑顔で客と談笑していた産直友の会の小笠原克子さん(62)は、約8年前から漬物や山菜などを同駅に出品。「無農薬、無添加がこだわり。体に良くておいしく、元気の出る商品を作り続けたい」と話す。

 同駅のレストラン「ポロトピア」のシジミらーめん(税込み700円)で腹ごしらえ。小川原湖産シジミのうま味がいっぱいだ。満足して街歩きへ出発した。

▼1918歩
写真洋品店を経営する蛯名さん=地図(2)

 県道8号を北西へ進み、運動場のある交差点を左折、踏切を越えれば、入湯料210円と格安な玉勝温泉だ。右折すると、上北町駅から延びる商店街に出る。

 婦人服がずらり並んだ洋品店「うめや」をのぞいた。蛯名哲哉社長(76)は「女性はいくつになってもおしゃれ好き。女性あっての商売です」とにっこり。「男性ももっと身なりにこだわってほしいね」

 商店街を町役場方面へ進む。計3店でいろいろな話を聞いたが、紙面への登場をお願いすると「恥ずかしい」などとそろって尻込み。電車の時間が迫ってきたので、急いで引き返した。

▼3327歩
写真通勤通学客らを運ぶ青い森鉄道。上北町駅から乙供駅までは約5分だ=地図(3)

 上北町駅で切符を買い、東北地区の中心街がある乙供駅へ向かう。西日が差し込む車内では、帰宅途中の高校生がスマートフォンをしきりに操作したり、うたたねしたりしていた。

▼4700歩
写真公園の植栽を手入れする向井さん。左奥の建物は古民家「まなか」=地図(4)

 乙供駅を出て「みどりの大地とロマンの森公園」へ。丘の上の広場には、かやぶき屋根の古民家「まなか」が立っていた。

 広場のモミジやサクラの葉は既に散っていたが、道沿いの植え込みが赤く色づいていた。植え込みの手入れをしていた向井登さん(75)によると、ドウダンツツジの仲間。「5月上旬にスズランみたいな白い花が咲く。手を掛ければ掛けるほど良い木に育つんだ」と教えてくれた。

▼6250歩
写真日本一黒いモール泉とされる東北温泉=地図(5)

 日が傾き、ぐんぐん冷え込んできた。公園を出て乙供駅前の商店街を抜ける。営業している店はまばらだが、湯気でうっすら曇ったガラス越しの店内は、どこもあたたかそうだった。

 天間林道踏切を越えて東へ進み、突き当たりを右折すると、最終目的地の東北温泉だ。同温泉はモール泉と呼ばれる真っ黒なお湯が特徴。湯につかると、冷えた体が芯からあったまり、ほっと一息ついた。

 温泉到着時は既に薄暗かったので、後日あらためて訪問し、露天風呂の写真を撮った。同温泉の沢田?社長(74)は「モール泉は美肌効果があり、中でもうちの湯は日本一黒い。ぜひ入浴に訪れてほしい」と胸を張った。