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    ~5000歩の旅~
    田子町
  • 癒やしの自然と笑顔

 9月上旬、県内有数のニンニク産地・田子町を歩いてみた。台風が温帯低気圧に変わったとはいえ、天気が気になる。バッグの中の折り畳み傘を確認し、同町のサンモールたっこ商店街をスタートした。(藤本雄大)

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▼101歩
写真導師机に紙やすりで磨きを掛ける佐々木淳悦さん=地図(1)

 同商店街の駐車場から見える「ささき工房」。寺院用の仏具・木工品を作る工房だ。職人気質の代表取締役・佐々木淳悦(じゅんえつ)さん(55)が木材を加工成形し、妻智佳子さん(54)が漆塗りを担当する。この日作っていたのは経本などを載せる「導師机(どうしづくえ)」。「自分たちが作ったものに、手を合わせる人がいる。これからも心を込めて作り続けたい」と淳悦さん。智佳子さんは「とにかく健康管理。けがにも気をつけて」と、淳悦さんを気遣った。

▼1118歩
写真「ステンドグラスは完成したときの満足感が魅力」と話す青木順子さん=地図(2)

 国道104号に向かう。三戸町方面に歩き青木茂雄さん(78)方に到着。妻順子さん(72)は、2001年に夫婦で東京からUターン後、ステンドグラス作りを始めた。5年前からは、元大工の茂雄さんが建てた離れで教室を開く。ステンドグラスは、色さまざまなガラスを切り出し、それぞれを研磨して、ハンダで接着し作り上げていく。「ステンドグラス作りは根気がいる。でも、美しい色、完成した時の満足感が魅力」と語ってくれた。

▼2960歩
写真ニンニク加工品がずらりと並ぶ町ガーリックセンターの販売コーナー=地図(3)

 国道を引き返し、フェザン通りへ。見えてきたのは「町ガーリックセンター」。販売コーナーには、息長い人気の「にんにくラーメン」、スナック菓子「ガリゴリ」など、ニンニクを使った加工品が常時100種類ほどそろう。一番のヒット商品はニンニク粉末入りコーラ「ジャッツ タッコーラ」。昨年1月の発売から今年8月末で19万本を売り上げた。スタッフの尾形久美子さん(43)は「ニンニクにこだわった品ぞろえが自慢。田子に来たら、ぜひ一度立ち寄ってもらいたい」。旅後半に備え、タッコーラでニンニクパワーを補給。さて、行くか。

▼4747歩
写真みろくの滝はネット上でスヌーピーにそっくりと評判だ=地図(4)

 以前から訪れてみたかった「みろくの滝」。国道を歩くと「みろくの滝まで20キロ」の標識。歩くのは諦め、サンモール駐車場に戻り社有車で向かう。みろくの滝は近年ネット上で、米国の漫画キャラクターにそっくりと話題だ。渓流沿いを歩くと現れたのは、まさに「スヌーピー」。訪れたのは2度目という八戸市の女性(40)は「とにかくかわいくて癒やされます。紅葉の季節にも来てみたい」

▼4873歩
写真「パピヨン」自慢のインディアンカレーと西村務さん=地図(5)

 最後に訪ねたのはサンモールたっこ商店街の「食事&喫茶パピヨン」。西村務さん(70)と妻ウサ子さん(67)が切り盛りする。看板メニュー「インディアンカレー」は、香ばしいドライカレーに同町産ニンニク、牛肉が入ったルーがかかり、目玉焼きがのったぜいたくな一品だ。「これからも仲間が楽しみながら来てくれる場所、必要とされる店であり続けたい」。務さんの柔和な笑顔に癒やされた。