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    ~5000歩の旅~
    鯵ケ沢町
  • 海沿いの街角に笑顔

 古くから港町として栄えた鯵ケ沢町。まだ残暑が厳しい8月下旬、海沿いを中心に探索しよう。汗ふきタオルを首から提げて白八幡宮(しらはちまんぐう)を出発した。(竹内健一)

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▼400歩
写真園庭で笑顔を見せる鯵ケ沢こども園の園児たち=地図(1)

 県道を南へ。白八幡宮は北前船の船乗りの信仰を集めた神社だ。町にはほかにも歴史ある史跡が残る。鯵ケ沢署向かいの町奉行所跡(御仮屋)もその一つ。建物があった場所には今、鯵ケ沢こども園がある。ちょうど年中児が外遊びの最中だった。倉内凛ちゃん(5)は「お外遊びは楽しい。いっぱい友達がいるよ」とにっこり。吉田悦子園長(57)は「子どもたちには大事な建物があった場所だと教えています。古くからある木も、みんなのことを見ているよって」と話す。

▼1717歩
写真自慢のたこ焼きを手にする福井さん=地図(2)

 町役場前を過ぎ、海の駅わんどの駐車場を通り抜けて海岸通りへ。日差しは強いが、海風が心地よい。東に向かうとはまなす公園が見えてきた。毎年多くの海水浴客でにぎわう。公園の向かいにある「たこやきのフクイ」の福井明美さん(54)は「今年の夏もおかげさまですごく忙しかった」と話しながら、たこ焼き作りに汗を流していた。公園の日陰で、たこ焼きを食べてちょっと休憩。

▼2502歩
写真尾野旅館の前に立つ女将の尾野さん=地図(3)

 再び県道に入り、中村川にかかる明海橋を渡る。商店街の中に立つ神社「正八幡宮(しょうはちまんぐう)」の境内を抜けるとJR鯵ケ沢駅前に出た。駅前の様子を眺めていたら、落ち着いた外観の建物に「尾野旅館」の文字が。女将(おかみ)の尾野信子さん(67)によると、1925(大正14)年開業の鯵ケ沢駅とほぼ同時期に始めたそうだ。駅に集う多くの人を見てきた宿。「一人旅の人が多い。指名手配犯が来たこともある。そういう人は、すぐに『怪しい』ってピンと来るの」と尾野さんが語った。

▼3258歩
写真サフラン風味のピラフと田村さん=地図(4)

 おなかがすいてきた。海岸通りに出て、レストラン「ローリエ」に入ると、ご主人の田村司さん(68)が明るい声で迎えてくれた。ジャズがゆったりと流れる店内。大きな丸テーブルが目を引く。田村さんは「お客さんはみんな落ち着くようで、長時間いる人が多い」と笑う。オススメのサフラン風味のピラフを注文。たっぷりのシーフードにトマトソースがかかり優しい味。粉チーズを振りかけると、また違う味わいが口に広がった。

▼5292歩
写真連日の暑さにバテ気味のわさお=地図(5)

 ローリエを出て、海岸通りをさらに東へ歩くと長い坂が見えてきた。運動不足の体にはキツイ。汗を垂らしながら上り、さらに進むと今回のゴール、菊谷商店が見えてきた。お目当ては人気犬のわさお。いるかな? いたいた。暑さが苦手で、小屋の奥で扇風機3台を独り占め。ほとんど動かないが、ひっきりなしに訪れる人が、その風貌を写真に収めていた。飼い主の菊谷節子さん(72)は「みんな楽しんでくれるよ。ありがたいね」。わさおの風貌に癒やされました。海風に吹かれながら帰ります!