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    ~5000歩の旅~
    六戸町
  • 豊かな農作物の恵み

 梅雨入り前の、青空が広がった土曜日。カメラとペットボトルを持って町中心部へ繰り出した。熊野神社でお参りをして出発。大吉のおみくじに足取りも軽い。巨大な三角屋根の町総合体育館を右手に見ながら南下する。(寺沢龍哉)

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▼762歩
写真ジャンプ技を披露してくれた栗山さん=地図(1)

 国道45号を越えてすぐ、ゴロゴロ…と何か転がる音が。スケートボード施設「ヘキサコア」で、十和田市に帰省中の会社員栗山拓弥さん(24)が練習中。「社会人になって興味が薄い事でも思い切って始めてみたら、はまりました」。ジャンプ技も見事。チャレンジ精神に頭が下がる。

 六戸温泉前を通り、東西に延びる商店街に合流。西に進むと薬局、書店、精肉店、時計店、クリーニング店など専門店がずらり。

▼1705歩
写真山内さん(左)の指導で、書道の稽古に励む奥山君(右)たち=地図(2)

 交差点手前の「瑞峰書道教室」では小中学生5人が稽古に励む。静まり返る室内には時計のチッチッという音だけ。奥山陸君(六戸中2)は「卒業までに生徒師範の段位を取る」ときっぱり。窓ガラスには、外に向けてスポーツ少年団員募集ポスターが目立つように張ってある。「信号待ちの車からちょうどよく見える場所らしいの。まるで掲示板ね」と指導者の山内瑞子さん(75)が笑った。

▼2440歩
写真外壁の文字がよく目立つ「手づくり村」店舗。豆しとぎを通年で販売している=地図(3)

 さらに西へ5分ほど歩く。外壁に「豆」「米」と大きく書かれた店が目に付いた。看板には「元祖手作り豆しとぎ」。店員を探して店外をうろうろしていたら、外出先から帰宅した豊川リヤさん(81)に怪しまれてしまった。この店は「豊文精米加工センター手づくり村」。豊川さんは“村長”さんだった。困惑させてごめんなさい。笑いながら見せてくれた冷凍庫には大量の豆しとぎが。冬場の4カ月間に1年分を作っておくそうだ。「豆のゆで方にこだわりがあるんです」と話す豊川さんの薦めで、4種類のうち緑の豆と茶色の豆のものをお土産に。

 店を出てもう少し西へ。家屋の代わりに水田が目立ってきた。

▼3803歩
写真ニンニク畑で草取り中の杉山さん。左奥は恥ずかしがる奥さん=地図(4)

 水田に交じって点在する畑の中に、町名産のニンニク畑を見つけた。麦わら帽子をかぶった農家杉山隆さん(57)が奥さんと手入れの真っ最中。「今年は雨が少ないから小さめ。収穫予定の7月上旬までにもう少し降ってほしい」。日に焼けた顔や腕で汗が光った。

 稲の苗が広がる緑を突っ切り国道45号に出る。道沿いに東へ。おっ、ニンニク畑がここにもあった。車移動では気が付かなかった。

▼5383歩
写真道の駅ろくのへの米村さん(後列左)。自家製アイス担当スタッフらと一緒に=地図(5)

 ゴールと決めた道の駅ろくのへに到着。スタッフの米村めぐみさん(42)に歩き疲れたときのお薦めを聞くと「黒にんにくアイスはいかが? 自家製アイスの中で一番人気ですよ」。熟成することで臭みが抜けフルーツ食感となる黒ニンニク。アイスの味は…意外といける! 後味にニンニクの風味がほのかに香る、その加減が絶妙だ。店舗入り口の虫籠の中で鈴虫がリーンと鳴いた。アイスの味とともに疲れを忘れさせてくれた。