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    ~5000歩の旅~
    平川市尾上地区
  • 生け垣と庭園に感動

 2006年1月1日に平賀町、碇ケ関村と新設合併した平川市旧尾上町。昔ながらの農家蔵や生け垣など、独特の農村風景が特徴だ。青空が広がる6月上旬の午前、尾上地区中心部を歩いた。(長内健)

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▼280歩
写真草取りに励む内山さん=地図(1)

 市役所尾上分庁舎を南方向へ歩いて間もなく、民家の裏で雑草取りに精を出している内山正志さん(68)と出会った。娘の家の敷地だが草取りは自分の役目という。「取っても取ってもどんどん生えるからまめにやらないといけない。気晴らしというか、ある意味、ぼけ防止の作業だね」と笑顔で汗を拭った。

▼1421歩
写真地域住民が大切に手入れしている生け垣=地図(2)

 内山さんと別れ、来た道に戻る。突き当たりを左に曲がりさらに左折。少し歩くと交通量の多い県道に出て、今度は西方向へ歩を進めた。

 道路脇には立派な生け垣が続いている。景観保全に向け、市は生け垣所有者に対し育成・管理に努めるよう条例で定めており、剪定(せんてい)費を補助している。よく手入れされた生け垣に見入るうちに、住民の誇りを感じて胸が熱くなった。

▼2008歩
写真青空と緑のコントラストが美しい盛美園=地図(3)

 同市を代表する観光名所「盛美園」に到着。庭園をしばらく歩いた後、木陰でくつろいでいるところに横浜市の男性(46)がカメラを手にやって来た。弘南鉄道の列車に乗る旅行の途中で立ち寄ったという。「小さな地域に大規模な庭園があるのはすごい。(昔は)管理も含め相当な費用がかかったのでは」と感心した様子だった。

▼3949歩
写真リンゴ畑で摘果に追われる男性=地図(4)

 男性と別れて再び県道を西方向へ。途中で右に曲がって数分歩くと、リンゴ畑で実すぐりに励む農家の姿が目に飛び込んだ。

 脚立に上っていた男性(68)は携帯ラジオを聞きながら「ふじ」の摘果に大忙し。今年の生育状況を尋ねると、例年より1週間近く肥大が早いという。「去年10月に強風で実が落ちる被害を受けた。今年は何もなければいいんだが…」。男性は天を仰いだ。

▼4870歩
写真7月にはハスの花が楽しめる猿賀公園の鏡ケ池=地図(5) 写真「蓮の花まつりは楽しみ」と話す清藤さん=地図(6)

 来た道に戻り、再び西方向へ歩く。小川のせせらぎが心地よい。右方向には岩木山を背景に田んぼが広がる。飽かず眺めていたい田園風景だ。

 猿賀公園北側駐車場に入ると、国内北限とされる自生のハス「和蓮(われん)」の群生地・鏡ケ池が徐々に見えてきた。7月24~31日、4年ぶりに「北限に観(み)る蓮(はす)の花まつり」が開かれることが決まっている。

 おなかがすいたので、時々訪れているさるか荘の「御食事処もてなし」に入り、みそラーメンを注文。従業員の清藤千恵子さん(58)にまつりについて聞くと「とても楽しみ。会期中の公園は観光客で混雑するけど、今年は久々の開催だからたくさん来てほしいね」と期待を寄せた。

 食後、鏡ケ池を再び眺めた。ハスの開花はまだだが、猿賀公園ならではの夏の風物詩を地域住民とともに早く見てみたい-。胸いっぱいに期待を膨らませた。