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    ~6000歩の旅~
    横浜町
  • 菜の花と笑顔広がる

 5月には町中に黄色い菜の花があふれる横浜町。まだ風が冷たい4月中旬の昼時、菜の花見どころスポットの下見を兼ねてJR大湊線陸奥横浜駅を出発した。(赤田和俊)

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▼221歩
写真ドラキュラパスタを作ってくれた鳥山孝也さん=地図(1)

 横浜漁港を目指して歩いていると、おしゃれなバーを発見。看板には「「話」の「舌」の口の中に「、」」という変な文字があった。

 鳥山拓也さん(53)、孝也さん(49)の兄弟が昨年9月に開店。「話」に「、」が付いて「点で話にならない」と読むとか。孝也さんは「話題があちこち飛んで、ちゃんとした話にならないから」と冗談めかす。

 町出身の2人はそれぞれ都内で就職、結婚していたが、約10年前から町内でペンションを経営。「ペンションもバーも、町にない商売をやれば人が来るかな、と思って」と孝也さん。都内の自宅から故郷に単身赴任中で「子育てが終わったら、妻を町に呼んで一緒に住みたいね」と語った。

▼551歩
写真横浜漁港でカモメに迫るネコ(手前)=地図(2)

 店でランチを食べた後、住宅地を抜け、横浜漁港に到着。しけで休漁らしく、漁業者は見当たらない。

 船揚場の前でネコを見つけた。カモメを狙って、じりじりと距離を詰めていたが、あと数歩で逃げられ、目をしばたたかせていた。

▼2756歩
写真菜の花のソフトクリームやドーナツを販売する山内さん(左)と森川さん=地図(3)

 三保川沿いの細い道を東へ進み、鉄橋をくぐると三保野公園だ。夏場は子供たちでにぎわうが、きょうは人影が見えない。さらに進んで国道279号の下を通り、木の階段を上ると道の駅よこはまに着く。

 同駅の名物は菜の花ドーナツと菜の花ソフトクリーム。従業員の森川千恵さん(35)は「菜の花ソフトの緑色は、練り込んだ新芽の色そのまま」、山内真奈美さん(29)は「揚げたてドーナツを食べるなら、午前の早い時間に来れば確実」と教えてくれた。

▼4342歩
写真「この畑一面に黄色い菜の花が広がります」と話す鳥山さん(左)と秋田さん=地図(4)

 道の駅を出て東へ。なだらかな起伏の丘をどんどん進むと、広大な菜の花畑に到着。待ち合わせしていた町産業振興課の鳥山武志さん(24)、秋田直見さん(22)と合流した。

 2人に教わった菜の花畑は約2ヘクタール。あぜ道が横切っているため、菜の花に包まれたような記念写真が撮れるという。まだ草丈約30センチの菜の花が、2メートル近くに成長する姿を想像してみた。

 今年は雪解けが早く、菜の花は大型連休中に見ごろを迎える見込み。秋田さんは「菜の花のじゅうたんがあちこちで見られるのが町の魅力」とPR。鳥山さんは「農家にとっては大事な畑。中に入らず上手に撮影して」と話す。

▼6332歩
写真よこはま児童センターで元気に遊ぶ子供たち=地図(5)

 2人と別れ、来た道を逆戻り。夕刻が迫り、ますます冷えてくる。三保野公園にはやはり誰もいない。近くによこはま児童センターを見つけ、訪ねてみた。

 中では20人ほどの子供たちが、ボール投げの真っ最中。横浜小学校2年生の坂上結菜さんは「センターにある一輪車に乗るのが好き」、同級生の小川歩希(ほまれ)さんは「きょうはお店屋さんごっこ用の商品を作ったの」とにっこり。子供たちの笑顔で、冷えた体も温まった気分だった。