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    ~4000歩の旅~
    平内町
  • ホタテ満喫 歩み軽く

 北に陸奥湾を望む、ホタテとハクチョウの町平内。秋風を受けながらウオーキングを楽しもうと、快晴の小湊駅から歩き出した。(斎藤義隆)

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写真町歴史民俗資料館で来館者を出迎える竹山ねぶた。右は受付の長尾さん=地図(1)

 小湊駅を出てすぐ右手。藩政時代は代官所で、以後は小学校だった場所に立つ町歴史民俗資料館が目に入った。2010年から始まった「初代高橋竹山資料展示」が目玉。愛用の三味線など貴重な資料や、毎年夏に運行されている竹山ねぶたが来館者を出迎える。

 受付の長尾奈菜子さん(41)は「全国から竹山の流れをくんだ弾き手や、当時を知るファンが季節を問わずいらっしゃいます」とにっこり。

 再び南に向けて歩みを進め、国道4号へ。街並みの向こうには木々の生い茂る山が連なり、林業の町でもあったことを思い出させた。

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写真仕出し「ま兵」で活御膳を味わう若竹の会のみなさん。「こんなにおいしいと、誰かを連れて来たくなるね」=地図(2)

 ご当地グルメ「平内ホタテ活御膳(かつごぜん)」を味わいたくて、提供店舗の一つ、仕出し「ま兵」へ(2日前までに要予約)。築約40年の民家を改装した趣のある雰囲気が好評という。

 隣の部屋から「まあ、きれいな盛りつけ」と華やいだ声が聞こえた。教職員を退職した女性グループ「若竹の会」の7人が昼食会中。同町小湊の高橋哲子さん(63)は「思っていたよりバラエティーに富んでいておいしい」と、新鮮な活ホタテの甘みを楽しんでいた。

▼2994歩
写真1921(大正10)年に改築された神明宮拝殿と佐々木さん。16日には秋の大祭が開かれる=地図(3)

 付近は歩道が広くスムーズに整備され、ウオーキングが快適。夜越山森林公園への分岐付近で北に折れ、主要地方道夏泊公園線から町中心部へ。涼しげな鎮守の森が目に入った。1598(慶長3)年創建で、1631(寛永8)年に現在地へ移った神明宮。同町小湊の日光院と宮司を兼ねる佐々木家の15代目、慶紀(よしただ)さん(75)が出迎えてくれた。

 明治から昭和にかけて活躍した町出身の経済学者、英文筆家の佐々木多門は、12代目の祠掌(ししょう)・和仲(わちゅう)の長男。幼い多門の遊び場は神明宮の森だった。「子どものころから花の名を何十種類と覚えていたり和歌をたしなんだりと、才気あふれる人物だったと聞きました」

▼3381歩
写真「肉の町田」の手羽先揚げと店主の飯田さん。評判が広がり、最近は町外の客も訪れるという=地図(4)

 町中心部に戻る道すがら、下校中の高校生が口々に「ここの鶏はおいしいよ」と教えてくれたのが、1968年の創業以来、町民に親しまれている「肉の町田」の名物・手羽先揚げだ。「普段は1日約50キロ、盆と正月は100キロ以上売れます」と店主の飯田照次さん(67)。100グラムで3本相当というから、ピークで約3千本だ。

 一つ口に入れると、しょうゆベースのあっさりした味付けで、肉のうま味がたっぷり。町外の息子たちが帰ってきたので、と大量に買い求めていた能登谷貴恵子さん(62)は「家族みんなが好きな味。肉が苦手な私もこれだけは食べられます」。

▼3632歩
写真トランポリンに熱中する船橋君(左)と指導する塩谷さん。室内は約8メートルの高さがあり、相当な跳躍にも対応する=地図(5)

 すっかり日が西に傾いたころ、小湊川沿いにある倉庫のドアを開けると、トランポリンで元気に跳びはねる子どもたちの姿が目に入った。

 同町小湊の塩谷喜兵衛さん(61)が2006年から運営する「ウイングトランポリンクラブ」には、町内外の小中学生18人が通う。

 小湊小2年の船橋鴻介(こうすけ)君(7)は「最初は少し怖かったけど、だんだん楽しくなってきた」と技の習得に夢中。現在県協会理事長の塩谷さんは「楽しみながら上を目指す選手が出てほしいね」と目を細めた。